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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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まだ頑張っている大物覚者

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◎ローマ教皇とダライ・ラマ

1990年代前半までには世界の大物覚者が、揃っていなくなった。

まだ頑張っている大物覚者は、ローマ教皇とダライ・ラマ。しかしそのどちらも自分で最後であると自称したり、アンカーである預言があったりする。

ローマ教皇についてのマラキ予言では、

110番目は、前の教皇でヨハネ・パウロ2世(在位1978-2005)で「太陽の骨折り仕事」。東西冷戦終結時の混乱を乗り切った。

111番目は、ベネディクト16世(在位2005-2013)で、「オリーブの栄光」。この時代に大きな経済発展の栄に浴したのは主として中国などエマージングな国家群だった。明日の食べるものが安定しないと宗教に心は向かわない。

112番目は、最後の教皇フランチェスコ1世で、預言で示されたペテロ2世という名ではない。
マラキ予言では、
「ローマ聖教会が最後の迫害を受ける間、ローマ人ペテロが教皇に就く。彼は様々な苦難の中で羊たちを司牧するだろう。そして、7つの丘の町(ローマのこと)は崩壊し、恐るべき審判が人々に下る。終わり。」
とあるが、まだ世間的には最後の迫害を受けている風ではない。

ただし、キリスト教の体裁をとる多数のカルトが世界を跋扈したり、まさかの無神論国家が(勝手に司教任命など)世界のヘゲモニーを握ろうとしているのは、迫害ではある。

カトリックの良き伝統である修道院では、何か月間か真面目に修行すれば見神はすると言われ、ローマ教皇は少なくとも見神はした人物が連綿として選ばれてきたのだろうと思う。

ニルヴァーナに入りきりの人物は、まず世間で公的な活動はできないものだから、見神した人物で宗教組織を切り回すというのは、信者の尊敬も受けるのにふさわしく、また組織全体の切り盛りもバランスを失わないのだろう。

そしてダライ・ラマ14世は、自分でダライ・ラマは最後と公言している。

中国共産党の圧迫によりインドへ亡命を強いられ、それからほぼ60年。彼の片言隻句には、未来の予見能力があることがうかがわれる。日本でもチベット密教関連の出版は数多く、良書もある。アメリカでもダライラマの息のかかった指導者は多数活躍している。

だが、ダライ・ラマが日本に来日してもマスコミの扱いは小さく、米国大統領と面談するのは大きく報道するのに、日本の要人は中国用心のために大っぴらには会わないのだろう。日本では政治家といえども靖国参拝のことも含め、自分の良心によって動く人物が少ないのだろうと思う。

チベット密教は、ダライ・ラマ14世により、この知性の発達した人類に向けて、観想法の可能性を開示してみせた。

このぬるま湯的中有的時代は、大衆の覚醒へ向けての成熟を待っているのだが、ローマ教皇もダライ・ラマもその成熟の時間を稼いでくれているところがある。

食べるものがあり、平和なうちに日々の冥想を

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