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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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省みる、恥じる、悔いるがない者たち

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◎正気に立ち返る

漠然と『終わりの世には、分別を失った人間の皮をかぶった動物のような人間が増える』というような過去の予言を見ることがある。

それはどういう人間かといえば、出口王仁三郎は、破廉恥なことを平気でする人間のことであり、人間に元から備わった覚る、畏る、省みる、恥じる、悔いるの五情のうち、省みる、恥じる、悔いるがない者をいう。

破廉恥なことを平気でする人間とは、一般に世間では反社と言い、通俗表現では恥知らずという。

昔と違って、電車に乗ればぐいぐい背中をスマホ・携帯を持ったひじや手で押されるのが普通となり、誰かとみれば女性だったりするので、そら恐ろしい時代になったと思う。こういうのも破廉恥と言わずや。

だが電車に乗っているくらいの人だから、ある程度の社会性はあるのだろう。

もっとひどいのが、思考がまとまらない、思考が混乱している人で、最近は電車のなかでもぶつぶつ独り言を言うそれと思しき人を見かけるので、そういう人だろうと想像される。

こういう人は、昔は捕虜収容所や刑務所、精神病院などにしかいなかったのだが、最近は、引きこもりによって、事実上の感覚遮断環境となり、思考が混乱するだけではなく、ある特定の思考を維持することさえできなくなり、白昼夢がたえまなくひき続きおこるということを繰り返しているのだろうと思う。

こういう人たちも『分別を失った人間の皮をかぶった動物のような人間』に、残念ながら分類されるのだろう。

マスコミは日々能天気な明るい雰囲気を伝播しようとしているが、受け手の方では、そのマスコミのおかげか、各個人の自己責任のなれの果てか、相当数の『分別を失った人間の皮をかぶった動物のような人間』が拡大再生産されている。

正気に立ち返るということ、何が正気なのかを悟るということが社会全体の大きなテーマになっている時代となった。


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