人の行う政治
◎神事(かみごと) 中年から老境に差し掛かると、世の中のことがよく見えてくる。 およそ大小を問わず、組織ではトップ側近が企画し、立案し、遂行するが、その結果が芳しくなければ、誰かが責任をとらされて、いなくなる。信賞必罰は、トップに近いほど激しく端的に行われる。...
View Article中国の私有財産制度消滅
◎中国之夢・一帯一路とチャウシェスク 日経ビジネスオンラインに、「中国「私有財産を消滅させよ」論争の不気味」(福島香織、2018年2月21日(水))という記事が出て、中国共産党理論誌「求是」傘下の微博発行コラム「旗幟」に著名経済学者・周新城の「共産党人は自分の理論を一言で概括できる:私有制度を消滅せよ」という文章が上がっていたそうだ。...
View Article道を行う者:西郷隆盛
◎意の誠否は、須らく夢寐(むび)中の事に於いて之を験すべし。 西郷隆盛は、西郷南洲遺訓の中で自分のことを「道を行う者」と見ている。 彼は、天に直接相対する姿勢のことを誠と呼び、あらゆる発想、行動の根本に置く。 西郷南洲遺訓の中に江戸時代の儒者佐藤一斎の言志四録から抜き書きした部分がある。 「意の誠否は、須らく夢寐(むび)中の事に於いて之を験すべし。」...
View Articleいまここに真正の覚者がいたら
◎カルトに見えないカルトの悪影響 今ここに一人の大悟覚醒した人物がいるとする。その人が「万人は須らく冥想により神人合一すべきである」と唱える場合、以下のような問題がある。 1.カルトでないことを証明できない。 2.偽宗教でないことを証明できない。 3.マスターの本物であることを保証できない。 4.体験の真正を他の人に証明できない。...
View Article苦労しないで物を得る
◎モバゲーからオリンピック金メダルまで 現代文明では、苦労しないで情報を取ったり、苦労しないでゲーム(スマホ、携帯、ゲーム機)をしたり、炊事をする手間なくスーパーのデリカやコンビニで食事を手に入れたり、ボタン一つで資金を運用して利益を得ることが当たり前になった。 それの極みが、北インドのババジの伝記などに頻出する、必要な物を何もない空間からポンと出す現象である。...
View Article虚室生白
◎道は虚に集まり、虚こそ心斎である 荘子の内篇人間世篇では、孔子が弟子の顔回の冥想のやり方について注文をつける。 顔回は、孔子に心斎とは何かと問うと、孔子は、アートマンたる『気とは、虚しくして物を待つものだ』(この『気』は一気の意味にて個別性の分化以前)とし、『道は虚に集まり、虚こそ心斎である』と答える。 さらに孔子は、『あの闋(むな)しきものを見れば、虚室に白を生ず。吉祥は止に止まる。』とする。...
View Article泣き暮れる友人に寄り添う
◎小平奈緒とイ・サンファ 平昌五輪、女子スピード・スケート500mで、金メダルを獲得した小平奈緒は、開催国韓国の期待を一身に背負いながらも3連覇を逸し銀に留まり涙に暮れるイ・サンファを、ウィニング・ラン中に肩を抱いて寄り添い、言葉をかけた。 絶望の淵にあって泣き崩れる人にはそばにいてあげることしかできない場合もある。...
View Article水の豊かな国、水の乏しい国
◎キリスト教の清潔・不潔 海外に行くと、蛇口から出てきた水が飲めないのは当然として、水道水に臭いがあったりしてがっかりさせられることが多い。 イタリアやスペインに行くと、テルマエ・ロマエで見たような古代ローマ時代の水道橋も公衆浴場もあり、古代ローマ時代には、現代並みの清潔な暮らしをしていたのだとわかる。...
View Article真剣な質問をしても棒で打たれる
◎自分の出来の悪さはわからないもの 臨済録から 『臨済が上堂すると僧が尋ねた。「仏法の極意とは何ですか」 臨済は払子を立てた。 僧はすかさず一喝した。 臨済はすぐに僧を打った。 また別の僧が問うた。「仏法の極意とは何ですか」 臨済は前と同じように払子を立てた。 僧はすかさず一喝した。 臨済はまた、すぐに僧を一喝した。 僧は何か言おうとしたが、臨済はすぐに打った。...
View Article人の行う政治
◎神事(かみごと) 中年から老境に差し掛かると、世の中のことがよく見えてくる。 およそ大小を問わず、組織ではトップ側近が企画し、立案し、遂行するが、その結果が芳しくなければ、誰かが責任をとらされて、いなくなる。信賞必罰は、トップに近いほど激しく端的に行われる。...
View Article中国の私有財産制度消滅
◎中国之夢・一帯一路とチャウシェスク 日経ビジネスオンラインに、「中国「私有財産を消滅させよ」論争の不気味」(福島香織、2018年2月21日(水))という記事が出て、中国共産党理論誌「求是」傘下の微博発行コラム「旗幟」に著名経済学者・周新城の「共産党人は自分の理論を一言で概括できる:私有制度を消滅せよ」という文章が上がっていたそうだ。...
View Article道を行う者:西郷隆盛
◎意の誠否は、須らく夢寐(むび)中の事に於いて之を験すべし。 西郷隆盛は、西郷南洲遺訓の中で自分のことを「道を行う者」と見ている。 彼は、天に直接相対する姿勢のことを誠と呼び、あらゆる発想、行動の根本に置く。 西郷南洲遺訓の中に江戸時代の儒者佐藤一斎の言志四録から抜き書きした部分がある。 「意の誠否は、須らく夢寐(むび)中の事に於いて之を験すべし。」...
View Articleいまここに真正の覚者がいたら
◎カルトに見えないカルトの悪影響 今ここに一人の大悟覚醒した人物がいるとする。その人が「万人は須らく冥想により神人合一すべきである」と唱える場合、以下のような問題がある。 1.カルトでないことを証明できない。 2.偽宗教でないことを証明できない。 3.マスターの本物であることを保証できない。 4.体験の真正を他の人に証明できない。...
View Article北朝鮮による日本核攻撃の被害をシミュレート
◎動物の入れ物に成り果ている人間たち スプートニク通信というhttps://jp.sputniknews.com/politics/201802264617595/メディアで『北朝鮮による日本核攻撃の場合の被害をシミュレート』という記事が上がっている。...
View Article省みる、恥じる、悔いるがない者たち
◎正気に立ち返る 漠然と『終わりの世には、分別を失った人間の皮をかぶった動物のような人間が増える』というような過去の予言を見ることがある。 それはどういう人間かといえば、出口王仁三郎は、破廉恥なことを平気でする人間のことであり、人間に元から備わった覚る、畏る、省みる、恥じる、悔いるの五情のうち、省みる、恥じる、悔いるがない者をいう。...
View Article文明とは:西郷南洲遺訓
◎道があまねく行われること 西郷南洲遺訓の西洋文明評。 西郷隆盛は、文明とは道があまねく行われることを称賛する言葉であって、王宮が荘厳だったり、衣服や外見が華麗であることを言うのではないとする。ここに至福千年的世界観が見て取れる。 西郷隆盛がある人に西洋は野蛮と言ったところ、ある人は文明だと頑張った。...
View Article天国はいいもの、地獄は嫌なもの?
◎そんなものはない 二元性のある教理は、はっきりしていてわかりやすいが、ダンテス・ダイジは、そんなものはないと一刀両断する。 『 S「マハラジなんかすごいもんね、スパーッとして。」 ダン「うん、二元性があるんだ。二つの世界、いやなものといいものをやっぱりあっちも。 天国はいいもの、地獄は嫌なものっていう。 そんなものない。」 (君がどうかい? 雨宮第慈講話録2/渡辺郁夫編P107から引用)...
View Articleとらわれを卒業する
◎人間がとらわれるもの 人間がとらわれる主なものは、以下ある。 1.性欲 神々の間のいさかいも三角関係で起こるのは、ギリシア神話に数多く見るところであり、霊界物語の最終盤天祥地瑞でも不倫がストーリーのアヤを作り出している。 肉体でいえば、種の保存という本能がバックボーンになっている。 2.食欲...
View Article求めることのできる仏はない
◎臨済が立ち位置を説く 臨済が弟子たちに言う。 『求めることのできる仏はないぞ。成就できる道はないぞ。掴むことのできる法はないぞ。 『外に有相の仏を求めるのは、君にふさわしい行為ではない。 自分の本心を知ろうと思うならば、仏に合するのでもなく、本心から離れるのでもない。』と。 修行者たちよ、真の仏には形がない。真の道には体がない。真の法には相がない。この三つが混融して一つに和合する。』...
View Article霊線-1
◎一片(ひときれ)の雲さへも無き大空の 霊線といえば、クンダリーニのエネルギー・コードであり、肉体脱出時から中心太陽突入まで人間を貫いているものである。 通俗的には、アストラル・トリップ時に肉体とアストラル体をつなぐひものようなものとして霊視されると語られることがある。 だが霊線とは個人とこの一なるものアートマンを繋ぐものにとどまらない。 まずは、個人のLINEとしての霊線を見てみる。...
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