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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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癒しと救い、本物と偽物

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◎マインド・コントロール全盛の巷で

人は、気力が落ちたり、体力が落ちたり、情報量が少なかったりすると、カルトにひっかかりやすい。カルトの手口は、20世紀に共産主義洗脳が世界中で行われたこともあって、その手法は世界中で研究され、商業で応用され、政治、選挙で活用され、世論調査のアンケートで結論誘導にも応用されていった結果、非常に高度なものになってきている。

カルトとは関係ないが、振り込め詐欺の手法はこれを巧妙に利用したものであって、何十年か前に部屋に何十人か集めて醤油一升を景品として幸運な人を出現させることで熱狂を引き起こし他の商品を販売するというようなやり方があったが、それの1対一の応用版みたいなものである。

カルトの体裁をとっていないカルト宗教教団は少なくなく、既成のまともな伝統的組織宗教にもカルト的な手法は混じっている。

今や人は街を歩き、見知らぬ人と出会い、スマホをいじり、テレビを見て、家電にかかる電話を取れば、あらゆるマインド・コントロールに出会う時代となっている。

こうした中で、相変わらず人は孤独なだけに癒しと救いを求める。

源平合戦で日本中が戦場となった時代の直後に法然、親鸞が出て、癒しと救いを説いた。

実際に彼らの南無阿弥陀仏というマントラの念唱で、癒しと救いに至った人もいる。

古来、癒しと救いには、うそっぽい癒しと救いと本物の癒しと救いがある。

偽物の癒しと救いでも当座間に合うという人は、そういう方向へ行き、やはり本物が欲しいという人は、どこまでもそれを追う。

偽物でもよいという人には、苦しみですらまんざらでもないという自虐的心理が潜む。

人間の生きるエネルギーには多い少ないがあり、その積んできた人間体験は人により千差万別であり、かつ深浅高低がある。

社会全体が、マインド・コントロール全盛の巷となった今、正気の必要性を唱えることすら説得力不足なほど意識の混乱が進んでいる時代に我々は生きている。

この時代に冥想習慣の意義は大きい。

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