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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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古事記再生

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◎人が神になる道筋

皇族における神道復興に触発されたのか、大本教では、古事記リターンズである霊界物語を作ることになった。

天之御中主大神の働きの一つでありながら、
国常立之命、豊雲野命は独神に成り坐(まし)て隠身であった。

やがて地球は乱れ、地球の主宰神国常立尊は隠退して「艮の金神」と称せられ、豊雲野尊も隠退して「坤の金神」と称せられた。
この時、天地は変動し、五六七日にわたる大洪水と大地震が起こり、地軸は大きく傾斜。

この復興のために伊邪那岐尊、伊霊邪那美尊が降臨。伊邪那岐尊の「ミソギ祓い」によって顕現された天照大御神に太陽界を、月読命には大陰界を、豊雲野尊が神格化して顕現化した素盞嗚尊には大海原(地球)の主宰となったが、やがて世は乱れた。

素盞嗚尊はこの混乱の主謀者であるという疑惑を受けた。そこで天照大神と素盞嗚尊との「誓約」により、男女両性具有の完全無欠の伊都能売が成立した。

やがて天照大神の岩戸隠れとなり、地球はすべて暗黒となった。
 やがて天の岩戸は開かれたが、素盞嗚尊はこの事件の責任を問われ、千座の置戸を負わされて、「神やらい」にやらわれた。

以後素盞嗚尊の救世のご神業となり、火の雨も降り、最後はみろく神政を成就する。

霊界物語を指輪物語などのように長いけれど面白いくらいの話と見ると、読み切れないだろう。

またこの神話も世界開闢神話、世界終末神話とみると、正体を見誤る。

この21世紀の大峠、最後の審判の時代に向けて、北欧神話、古事記、黙示録など、アトランティス滅亡後に世界終末神話群はすでに準備されていたのだが、霊界物語は、ネオ古事記という形で、世界終末神話として改めて世に出したということになろう。

これまでの組織宗教の定番であった天国・極楽希求は勿論残してあるが、天照大神と素盞嗚尊の合体による天国と地獄の結婚、男と女が合体して男女両性具有の秘儀を示すことで、人が神になる道筋をも示している。

出口直日さんの時代は、霊界物語はあまり読まれなかったと聞く。今の時代も勿論読まれているとは言えない。

霊界物語がすらすらと読めるのは今の世代の人が最後になるのだろうか。言葉も時代と共にすべて変わってしまう。

あの軍国主義たけなわの時代にこうした時代を超える神話が上梓されたのは、大変なことだったと思う。さらに二度の大本教事件を経て、その間皇室にも一定の影響力を持ちつつ、真の古神道復興を形として残した出口王仁三郎の功績は正当に評価されるべきものではないかと思う。

その遺産は、戦後いわばタブーとして扱われて来たのだが、心ある人はまともに取り組んで然るべきだろうと思う。

出口王仁三郎のチャレンジは、クリシュナムルティ、OSHOバグワン、ダンテス・ダイジなどのチャレンジにもつながっている。
そして大物覚者の残っていない現代の人にも。


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