◎文民統制無力化の契機
日本は軍国主義にならないと思っている人が多い。だが、日本を侵略しようとしている周辺国が複数あり、防衛目的で軍国主義になることはあるのだろうと思う。
文民統制の国家で、軍国主義成立とは、現状認識も時代錯誤も甚だしいなどという批判もあるだろう。
だがそうした歪んだ体制をどのように維持するかについては、お隣の中国のやり方が参考になる。ネット上のSNSは全面監視し、不都合な書き込みは即刻削除し、自由主義的な言辞を弄するインテリ・文化人は収監してしまう。テレビ番組、映画は勿論全面検閲。昔はスポーツは中国が勝った試合しかやらなかったが、最近は負けた試合も放送するようで、少しは改革開放したのだろう。
愛国精神を涵養する反日映画は、現実離れしていてもどんどん制作する、少数民族、少数者の意見などどんどん圧殺して北京中心。中国は、北京も西方何千キロ離れたウルムチは、時差のない同一時刻であって、ウルムチや新疆ウイグルの人たちはそのために、朝5時前に日の出を迎え、夜10時半になってようやく陽が暮れるみたいな異常な毎日を過ごさせられている。
第二次世界大戦での敗戦の原因ものは多数出版されている。軍部のクーデターまがいの事件とは、5.15事件、2.26事件と二つあったが担当する検事が、奇禍に遭い亡くなったという事件があり、その事件から軍部への法的なコントロールが効かなくなったという話を読んだことがある。
文民統制は、同様の事件が起これば崩れて行くのだろう。日本の文民統制は、自国オリジナルでなくて、アメリカの傘あっての文民統制だからだろうか。
『「昭和天皇実録」の謎を解く/文春新書』P62あたりには、5.15事件の翌年熱河作戦に反対する昭和天皇を軍部が半ば恫喝していたとみている部分がある。この時期の日中戦争では昭和天皇は7キロも体重を落とされたということもあり、相当に苦悩されていたのだろう。
(熱河作戦は、厳寒の中手袋もなく行軍や兵器を扱ったので、日本軍兵士の相当数が凍傷で指を失ったという。)
そうした戦前の軍部の圧力は、最後は天皇をも自由にできるほどであり、実力組織とは、右であろうが左であろうが、このようになるものなのだろう。
中国人民解放軍は国家の軍ではなく、共産党の私兵である。そういう意味で完全に文民統制を離れた身軽な軍なのだろう。象徴天皇制度では、大日本帝国時代のバランサーとしての天皇の権能はないので、戦前よりも暴走しだすと危ないように思う。
出口王仁三郎は、わざわざ戦後になってから、玉串を座布団の下に隠してみせ、こういう時代が来ると予言した。
アメリカの傘を抜けるというのは、今は妄言だが、それが、再び世界中が日本を攻撃するシチュエイションに転ずる可能性であることは誰もが想像できることだと思う。
日本は軍国主義にならないと思っている人が多い。だが、日本を侵略しようとしている周辺国が複数あり、防衛目的で軍国主義になることはあるのだろうと思う。
文民統制の国家で、軍国主義成立とは、現状認識も時代錯誤も甚だしいなどという批判もあるだろう。
だがそうした歪んだ体制をどのように維持するかについては、お隣の中国のやり方が参考になる。ネット上のSNSは全面監視し、不都合な書き込みは即刻削除し、自由主義的な言辞を弄するインテリ・文化人は収監してしまう。テレビ番組、映画は勿論全面検閲。昔はスポーツは中国が勝った試合しかやらなかったが、最近は負けた試合も放送するようで、少しは改革開放したのだろう。
愛国精神を涵養する反日映画は、現実離れしていてもどんどん制作する、少数民族、少数者の意見などどんどん圧殺して北京中心。中国は、北京も西方何千キロ離れたウルムチは、時差のない同一時刻であって、ウルムチや新疆ウイグルの人たちはそのために、朝5時前に日の出を迎え、夜10時半になってようやく陽が暮れるみたいな異常な毎日を過ごさせられている。
第二次世界大戦での敗戦の原因ものは多数出版されている。軍部のクーデターまがいの事件とは、5.15事件、2.26事件と二つあったが担当する検事が、奇禍に遭い亡くなったという事件があり、その事件から軍部への法的なコントロールが効かなくなったという話を読んだことがある。
文民統制は、同様の事件が起これば崩れて行くのだろう。日本の文民統制は、自国オリジナルでなくて、アメリカの傘あっての文民統制だからだろうか。
『「昭和天皇実録」の謎を解く/文春新書』P62あたりには、5.15事件の翌年熱河作戦に反対する昭和天皇を軍部が半ば恫喝していたとみている部分がある。この時期の日中戦争では昭和天皇は7キロも体重を落とされたということもあり、相当に苦悩されていたのだろう。
(熱河作戦は、厳寒の中手袋もなく行軍や兵器を扱ったので、日本軍兵士の相当数が凍傷で指を失ったという。)
そうした戦前の軍部の圧力は、最後は天皇をも自由にできるほどであり、実力組織とは、右であろうが左であろうが、このようになるものなのだろう。
中国人民解放軍は国家の軍ではなく、共産党の私兵である。そういう意味で完全に文民統制を離れた身軽な軍なのだろう。象徴天皇制度では、大日本帝国時代のバランサーとしての天皇の権能はないので、戦前よりも暴走しだすと危ないように思う。
出口王仁三郎は、わざわざ戦後になってから、玉串を座布団の下に隠してみせ、こういう時代が来ると予言した。
アメリカの傘を抜けるというのは、今は妄言だが、それが、再び世界中が日本を攻撃するシチュエイションに転ずる可能性であることは誰もが想像できることだと思う。