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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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世界の覇権国の盛衰

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◎持統天皇の伊勢行幸

明治初年の頃は、大英帝国が世界の覇権国家であり、第二次世界大戦後は、アメリカが世界の覇権国家であり続けてきた。

そのアメリカもベトナム戦争、アポロ計画と世紀の無駄遣いを敢行した結果、1970年代には産業の衰微が現実化し、その後巨額の貿易赤字はアメリカの代名詞となって今日に至り、アメリカの衰退は隠れもないものになっている。米中貿易戦争は、アメリカの栄光の最後の輝きのようなものなのではないか。

出口王仁三郎の歴史観では、太古日本は、ユーラシアの東側の大半を有する覇権国家であり、次第に勢力を弱めて、東遷していくうちに、ソシモリ朝鮮に素戔嗚尊(すさのおのみこと)が根拠を一時置いて、最後は日本だけの領地に追い込まれたのが現今の日本。

かつての世界の覇権民族がすっかり衰微してしまったのは、日本だけではなく、中国のオロチョン族もそうであったと出口王仁三郎は説く。

出口王仁三郎は、太古において、八岐大蛇とはオロチヨン族のことで、出雲に割拠していたのを素盞嗚命が平定して、その頭目が持っていた剣(日本列島)を召し上げたとする。(新月の光下巻/木庭次守編/八幡書店P239、霊界物語第15巻第11章大蛇退治の段)

ところで出雲国とは、地球上一切の国土のことなので、オロチョン族は今でいえばアメリカみたいなものだったろう。

だがオロチョン族は、今では中国の少数民族の一つになってしまって、内蒙古自治区と黒竜江省の接するところにある大小興安嶺、特に内蒙古自治区フルンベル盟オロチョン族自治旗に数千人残るだけだそうだ。

かつて世界帝国であった日本には、世界帝国としての宗教と祭儀があったはずだが、東漸して縮小して日本一国となれば、その結果、宗教も身の丈にあったものにせざるを得ない。

古神道は、密教系であり、スサノオはアトランティス密教の流れとダンテス・ダイジは指摘するのだが、それが、ユーラシアの東の端に追いやられた時に、どうしても一国日本鎮護の宗教が必要と考えた。そこで持統天皇が、周囲の反対を押し切って伊勢行幸を敢行。

三輪高市麻呂は、伊勢行幸反対の急先鋒であり、中納言の職を辞して直諫、反対の意思を明らかにしたほどだった。

要するに伊勢神宮は、持統天皇以前は、国家第一の神宮ではなかったのだが、そうした日本ダウンサイジングの流れの中でやむなく伊勢神宮をそうした位置づけにせざるを得なかったのではないかと想像する。

こうした事情なのかどうかはわからぬが、持統天皇以後伊勢を参拝する天皇は少ない。


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