◎肉親の親愛と死のプロセス
大本教のご神体を崑崙に返還した道人笹目秀和によれば、水難火難の死者は、砕霊になると言われる。
砕霊とは、精霊がばらばらに粉砕され、蚊、蜂、虻、蝿のような地表の昆虫や、海にあっては砂虫とか蟹のようなものに転生するそうだ(ストップ ザ 富士山大爆発/笹目秀和P75)。
さる妄念執念を持ち続けて死んだ動物が蟻の集団になって生前狙っていた動物を襲うなど、人間の譬えではないが、類似の話は、霊異譚を探せば出てくるものである。
さて笹目秀和は、砕霊となると死後、生前のような一個の人間としての精霊で存続するのが難しいというようなことを言っている。よってバラバラになった砕霊を再結集して一個の精霊に戻す修法もあるなどと説明している。
キリスト教、ユダヤ教に輪廻転生はないので、そもそもこうした議論は成り立たない。
チベット死者の書の死のプロセスの流れでは、人は必ず原初の光に戻って行くのだから、砕霊となろうがなかろうが、問題などないと考えることもできる。
肉親への親愛という点で砕霊は問題となるのだろうが、このように死のプロセスを見れば、そんなに慌てる話でもないような気がする。
砕霊を忌む人がいる一方で、海洋散骨や空葬もある時代となった。
大本教のご神体を崑崙に返還した道人笹目秀和によれば、水難火難の死者は、砕霊になると言われる。
砕霊とは、精霊がばらばらに粉砕され、蚊、蜂、虻、蝿のような地表の昆虫や、海にあっては砂虫とか蟹のようなものに転生するそうだ(ストップ ザ 富士山大爆発/笹目秀和P75)。
さる妄念執念を持ち続けて死んだ動物が蟻の集団になって生前狙っていた動物を襲うなど、人間の譬えではないが、類似の話は、霊異譚を探せば出てくるものである。
さて笹目秀和は、砕霊となると死後、生前のような一個の人間としての精霊で存続するのが難しいというようなことを言っている。よってバラバラになった砕霊を再結集して一個の精霊に戻す修法もあるなどと説明している。
キリスト教、ユダヤ教に輪廻転生はないので、そもそもこうした議論は成り立たない。
チベット死者の書の死のプロセスの流れでは、人は必ず原初の光に戻って行くのだから、砕霊となろうがなかろうが、問題などないと考えることもできる。
肉親への親愛という点で砕霊は問題となるのだろうが、このように死のプロセスを見れば、そんなに慌てる話でもないような気がする。
砕霊を忌む人がいる一方で、海洋散骨や空葬もある時代となった。