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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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勝海舟の剣と禅

◎明治維新と剣禅一如 勝海舟といえば、早口の江戸っ子で、人間的な重厚さを感じさせない軽く調子の良い人物としてドラマや映画で描かれがちなのでつい軽く見がちである。だが最近氷川清話を読み返してみて、山岡鉄舟にも劣らぬ傑人であったことを感じさせられた。...

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苦行、タンギーからダヴィンチ・コード

◎ゾイゼの徹底した苦行ぶり 東南アジアでは、タンギー(童乩)とよばれる自分の肉体を針や釘などで刺す苦行者に出くわすことがある。そういうのが祭礼など行われ、わざわざ人込みでやらなければいけないものなのかと奇妙に思う。...

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FacebookなどSNS 個々人を不幸にする絆

◎地獄的意識の強化・増幅 Facebookは、人の関心を憎悪、嫌悪、嫉妬であおり、炎上させやすくするという面がある。 個々人の意見を主張する癖はつけるが、他人の意見は聞かないですます、つまり対話のない風潮を醸成する。 自己実現の前段で自己の信念を具体的なものに固めていくプロセスがあるが、そうした部分に限って肥大させるので、信仰とか、神への関心は出てこない。...

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砕霊について

◎肉親の親愛と死のプロセス 大本教のご神体を崑崙に返還した道人笹目秀和によれば、水難火難の死者は、砕霊になると言われる。 砕霊とは、精霊がばらばらに粉砕され、蚊、蜂、虻、蝿のような地表の昆虫や、海にあっては砂虫とか蟹のようなものに転生するそうだ(ストップ ザ 富士山大爆発/笹目秀和P75)。...

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死と現代文明のウィークポイント

◎既定路線からのズレ これまで、死を受容し、マンツーマン輪廻説の妥当性を検証し、輪廻の主体と死のプロセス、死からの復活、そして肉体乗り換えから屍解まで語ってきた。 現代文明のウィークポイントとは、死と向き合わず、死を無視し、死がまるでないかの如く振る舞っていることである。 現代文明とは、いわば人間はほとんど肉体のことであり、金や地位や名誉や恋愛が最優先である通念のもとに組み上げられているもの。...

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空海の死亡予告

◎スピリチュアリストの作法 超能力を使えるイエスがその予見された磔刑を回避しなかったり、他人の病気治しは結構やる出口王仁三郎が、自分の持病は治さなくて、卒中か何かで死んだり、親鸞の死には奇瑞は起こらず、超能力者や有名宗教家の死は時に物議をかもす。 空海の死もそうしたものの一つ。 宗教に何かあるとか、超能力に何かあるとか期待してはいけない部分がここにある。...

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空海の死

◎肉体を残す 空海は、亡くなる三年前から、五穀断ちをしている。832年12月12日に「深く世味を厭ひて、常に坐禅を務む」となり、五穀を食べないで、メディシーションだけをやる状態となって、残り2年ほどを過ごすのである。...

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人間の性根には限りがある

◎人間の総決算 人間の性根には限りがあるから、あまり読書や学問に力を入れると、その結果実務には疎くなるとして、学者の論に至らぬところをかばったのは、勝海舟(氷川清話)。 人間の性根というか気力には限りがある。人間には、公生活の面と私生活の面があるが、両方がちゃんとできるのが望ましい。21世紀の人にあっては、神仏を知りつつ、公生活と私生活を両立させるのがベスト。...

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上林竹庵がぼろぼろのお点前を披露

◎茶の湯の極意 上林竹庵は、宇治茶の元締めの一人であったようで、利休からも良い茶葉を送ってくれなど依頼されていた。 ある日利休一行が上林竹庵の茶のもてなしを受けることになった。 ところが、茶の大宗匠を迎えたプレッシャーで、竹庵の手は震え、茶杓は滑り落ち、茶筅は倒れるなどさんざんなものに終わった。...

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タントラの4段階

◎無から記憶・思考へ OSHOバグワンは、タントラには4段階あるとする。 1.無 2.無心(非発生だが、発生する用意はある) 3.非記憶(世界は到来したが知識はない。出生後数年の記憶のない状態) 4.記憶・思考(アダムが知恵の木の実を食べた以降) これに対応する姿勢が4つある。 1.カルマ・ムドラー(行為の姿勢) 行為は記憶だが、記憶を落とすことでエゴは消え、行う者がなくなることを究極とする。...

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根の国に落行く霊魂を救はむと

◎出口王仁三郎のいろは歌から 明治30年頃のこと。高熊山で、あまりにも悲惨なこの時代の終わりと希望あふれる新時代の始まりを幻視した出口王仁三郎は、同様の幻視から来たる時代への危機感を持っているのが出口ナオだと直感し、彼女とともに布教することに決めた。 出口王仁三郎のいろは歌から。...

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上にある神、下にある神

◎西にある神、東にある神 ある宗教では神は上にあるという。その場合、神と人とはもともと別ではないが、神は優れ、人は劣ったものと思い込みがちになるので、自ずとその宗教での冥想手法は祈りの冥想となる。その場合、人と神がもとより一つだと語ると異端として排除されるようなことまで起きることがある。...

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死後の転生を釈迦が説く

◎ニルヴァーナから戻らない 釈迦が、ナーディカ村で、何十人かの既になくなった在俗信者や僧尼が、死後どうなったかを問われ、ある者は在世中に心の解脱を達成し、ある者は三つの束縛をなくしたから、欲情と怒りと迷いが次第に弱まるので、もう一度だけ転生してきて苦しみを滅ぼし尽くすなどと答えているシーンが仏伝にある。...

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金と食料を奪い合う、分かち合う

◎巨富と貧困者 全世界の食糧生産が、70億人を優に養うに足りる量があり、日々余剰食糧は、家畜の飼料や自動車燃料のアルコールに転用されたり、廃棄されていることは知られている。 金もそうだ。金は日々相場が変わるものの、立って半畳寝て一畳の人間一人が生命を維持していくのに必要な金は、月〇万円もあれば十分である。...

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唯肉体主義から七つの身体論への反転

◎振り子が反対側に振れるように なるほど人文科学はあって、おおまかには哲学、宗教、心理学、社会学などであって、それは肉体を扱う自然科学とは連動しているとは言い難い部分がある。 体調が心理に影響を与えるのは夙に知られてはいるが、基本は人間とは肉体とそれに付随する心理・精神であるというのが、一般的な人間観といえる。 この人間観をもとに民法や憲法で個人の私権が保証されたり制限されたりする。...

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それはロシア戦から始まる

◎日本対全世界戦 大本の神諭群は、最後に日本対世界の戦があって、神知る国民ばかりとなった日本が、九分九厘負けのところを最後の一厘でひっくり返すという結末は共通しているものの、どういうプロセスで進むのかは、文章を並列に読んでいる限りわかりにくい。 そのあたりを昭和青年会の神示の国防というパンフレットに砕いて書いてある。それによると 1.ロシアの日本侵攻...

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求道者は他人の是非を言わない

◎内側の成熟を待つ 他人の是非、善し悪しを言わないのは求道者にとっては、ごく当たり前の作法である。 「六祖壇経」の慧能の偈頌に「若し真の修道の人ならば、世間の過を見ず」とある。 臨済録にも 『若し是れ真正の学道人ならば、世間の過を求めず、 切急に真正の見解を求めんと要(ほっ)す。』 本物の求道者ならば、当代の政権の政策が悪いとか批判しないし、マスコミが悪いとか、社会が悪いとかも言わない。...

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捨壺

◎作り物が現実よりも出来栄えがよい 茶人小嶋屋道察が、さる見事な壺を手に入れた。この壺はかねて名品であるとの評判の高い壺であった。 人々の拝見させて欲しいとの声が高かったが、道察は、有名ではない壺であるからと、これを断り続けていた。 ある茶会で、客人達が腰掛待合(茶会では何回か場所を変える)まで入りながら「今日はかの見事な壺を見せてもらわないとこの場所から先には入りません」と駄々をこねた。...

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達磨が芦の葉に乗り洛陽に入る

◎達磨の軽さを見る 論語で孔子が高弟顔回の清貧を賞賛する。 『子曰く、 「賢なるかな回や。一箪の食、一瓢の飲、陋巷に在り。 人は其(そ)の憂ひに堪へず。回や其の楽しみを改めず。賢なるかな回や」。』 顔回は、瓢箪で済ませるワン・ドリンク、ワン・フードで下町に住んでいるが、そんな粗末な生活に普通の人は堪えられない。顔回のことを賢だと褒めるが、そういう孔子はどうか。...

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知らないものを考え抜く

◎自分で自分を何重にも欺いている 現実にある様々の事象を分類し、分析し、理論に再構成し、それについて考えて思索する。これは材料となる情報があればいくらでもきりがなくやり続けることができる。 だが、その結果において、未知なるものを思いつくことはない。...

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