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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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過去を変えるということ

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◎どのような願望を持つかということ

大学、高校受験や資格試験や就職活動で、人は未来において合格することを想像し、観想するものだ。そうしてその実現可能性を高めるために勉強したり、学業成就のお守りをもらいに行ったりする。

自分の努力の範囲内で実現する願望ならより容易なものであるが、どうみても自分の今生の努力では届かない類の願望も起こることがある。

例えば、フィギュアスケートでオリンピック2連覇の羽生結弦選手を超えたいとか、若手将棋棋士の藤井聡太七段を打ち負かしたいとかである。

まったくのど素人がそれを願望してもまず届くことはないだろう。というのは、彼らがその水準に到達できているのは、今生だけの努力ではないからと思われるからである。

ハタ・ヨーガでは、普通に今生で肉体を整え、次の生でクリア・ヨーガをやるということを展望するので、こうした考え方は特に珍しいものではない。

だが、まったくのど素人が、このようなその道の生来の天才を凌駕する方法は理屈の上ではある。過去を変えてしまう、過去世を変えてしまうのである。

未来が変更になれば、それに合わせて現在も過去も変更されるだろうというのは、誰もが推測するところ。

今ここしかない今には、自分勝手な願望はなく、天意天命しかありえないのだろうから、今ここではないフツー人が過去を変えて自分勝手な願望を成就したいなどと思った瞬間にたたき落されるのだろうと思う。(最深の願望だけが成就を許される)

最近は、スマホ、PC、テレビなどバーチャル・リアリティの進歩により、大きなとんでもない願望を持つことは、何だかユニークだから良いことだみたいな風潮が強い。

善悪を度外視して、願望を膨らませることを煽れば、人の願望は悪い方向に行くものだ。平生、地獄的な想念に生きている人の願望は多く地獄的。そしてそれにヴァーチャル・リアリティという地獄がさらにそれを重症化させる。

この時代は、どう願望を実現するかという方策よりは、どのようにまともな願望を持つかという方がクリティカルな問題となっている。
このまま悪しき願望が極大化するばかりでは、人類滅亡だからである。

国民の生活水準向上をなおざりにして軍備ばかり拡張して、世界制覇を狙う国。そうした国の存在こそ、この時代全体の危うさのバロメーターである。

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