Quantcast
Channel: アヴァンギャルド精神世界
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

神人合一とライフスタイル

$
0
0
◎働くことと神人合一

ラーマクリシュナは、修行時代に、身体全体が焼け付くように感じられ、ガンジス河の水に入って肩までつかって立ち、一日中濡れたタオルを頭に載せて冷やしている時期があった。これはいわゆるクンダリーニが上がって身体が熱を発している状態である。

たまたま一人のバラモンの女性が彼の身体に白檀を塗り首に花輪をかけると、この熱病は3日で消えた。

他にもラーマクリシュナは、いくら食べても空腹の時期もあり、これはあらゆる種類の料理を彼の周りに並べ続けることで、数日で終わった。

こういうのは、いわゆる禅病の一種であるが、数日と短期間で治癒したのは、周囲の人に恵まれていたのだと思う。

このような修行時代を経て、神人合一しているのが基本で、働いたり作務もしない社会人、家庭人としては失格な時期が晩年まで続く。

ラーマクリシュナは、その境地の高さは疑いないものだが、現代人のライフスタイルとしてはいかがなものか。

次の弥勒の世、至福千年の時代のライフスタイルは、万人は常時蓮の上に座って冥想ばかりするラーマクリシュナ風のライフスタイルではあるまい。

現代人と同様に働いたり、学んだり、遊んだりするが、常に神仏が意識の念頭にあるというところが、現代人とは違うところなのではないだろうか。

出口王仁三郎の次の時代のビジョンでも人は日に3時間働く。

神人合一した後、生存する確率は低く、また日常生活を営めるようになる人も少ないというのは、インドではわりと知られているようだ。それでも精神的なものの価値をしっかり認めるインドは偉大な国だと思う。

大燈国師も悟りを開いて後、日常生活への適応のため何年も鴨川の川原で乞食を続けた。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

Trending Articles