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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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娼婦、男娼、風俗産業など

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◎前世では女性だったり男性だったり

映画『新宿スワン』や『探偵はBARにいる』を見て、世の中には娼婦をスカウトする人たちがいて、結構金回りは良いが、いろいろなハードシップに見舞われるものであることを知った。男娼にも類似した状況があるのだろうが、娼年はそういうのとは違う映画。

『中世娼婦の社会史/ジャック・ロシオ/筑摩書房』を見ると、女性の性暴力被害者が、地域のスカウトにマークされ、やがて娼婦となっていく例が多いなどとショッキングなことが書いてある。

コンベンショナルで、よそ者以外出会う人すべてが誰であるか知られた社会での娼婦はそのように残酷に発生するものなのだろうと思った。

性暴力は、加害者の半数以上が顔見知りであるが、政治学者三浦瑠麗さんのカミングアウトは、有名人がそれをカミングアウトするということそのものがエポック・メイキング。

さて今、匿名の人が大勢闊歩し出会いまくる社会にあっては、SNSもあるのだろうが、公然とそういう職業の求人広告が為される時代となってしまった。主流は手っ取り早くお金の必要な人。

生涯一人だけの人と関係を持つのが良いとされる時代は、20世紀前半まで長く続いた。『操を一夫のために守る』というのは、魂の伴侶=ソウル・メイトを思えば当然だが、生涯未婚者が増え、離婚率がこれだけ上がると絶滅危惧種のようなものかもしれない。女性の力が大きくなるプロセスの中で、複数男性との関係は昔ほど自責の念に駆られることではなくなったのだろう。

ダンテス・ダイジは、その重要な前世の一つが娼婦であったことを明かしているが、それを知った時は、何のためにそのようなことを語るのかと、微妙な気持ちにさせられたものだ。

およそ大悟覚醒し、この世の初めから終わりまで見た人物が、何を血迷って、男性でありながら、娼婦の前世だなんて、大衆宗教だったら大スキャンダルものだ、ぐらいに感じられた。

出口王仁三郎の自分は男性でありながら変性女子というのも似たようなことではある。

われわれも、前世では、女性だったり、男性だったりしているので、そのように思うこと自体変なのかもしれない。

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