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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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危ういけれどナイーブな中年婦人たち

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◎神仏から期待された進歩はほとんどなく

クリスマスが明けて、さる中年女性たちと会話することがあった。どの方もクリスチャンではない。彼女たちは、クリスマスにはケーキを買ったりワインを飲んだりするのだが、イエス様の伝記などは読んだことがないという。

それにしても海外のキリスト教聖地や寺院に行くと、イエスの誕生から死と復活までを描いた紙芝居風の巨大絵画や壁画は定番である。

それらを目にしても、綺麗とか美しいとかだけを気にして、なぜイエス一人が世界十億人以上を統べる巨大宗教にあり得たかを疑問に思わないのだろう。2000年前に、広告代理店に頼んでテレビやスマホにコマーシャルを打ってもらったから巨大宗教になったわけではない。

中東の寒村の一介の大工の息子で大工だった人物に何かが起きて、それが世界宗教になった。その何かに関心すら持たずに生きていける、幸福でお人よしな日本人中年婦人たち。これでは、米中ロなどに外国にしてやられるわけで、金と便利しかないと、その個人の生き方が批判を受ける一方で、そのナイーブさが、最後の救いの糸の端である。

ただ、それって戦後何十年、地獄に垂直に降ろされた蜘蛛の糸のようなもので、決してメジャーにならなかったという点では、神仏から期待された進歩はほとんどなかったという証しでもある。

日本は、これまでこのように世界的に恵まれた生活環境であったが、だからこそその生活コストに見合った精神性の発揮を成果として求められる。

成果とは、何人悟った人を日本から出せるかということで、国家の立替立直しは日本が世界に先んじて起こる。

だが、誰でも悟れる方法などなく、自分が未悟ならば、大悟を経た正師・マスターに遭うことはまずない。金を積めば特別にその方法を教えてくれたり、会えたりするものでもない。

天候が不安定な年の瀬、御用納めの日である。

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