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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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エン・ソフとアイン

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◎カバラ 神人合一の道

『神は存在しない。神は存在を超えている。神はアイン・・・〈無〉である。無からエン・ソフまたは〈無限全〉が出てくる。そのエン・ソフの〈限界のなさ〉から、何かが〈現れいでてない実在〉に出てくる。それは〈全くの不動〉のなかで見えず、完全な静寂に隠されていた。あるカバリストはこれを終わりのない場所という。』
(カバラの道/ゼブ・ベン・シモン・ハレヴィ/出帆新社P33から引用)

無と全なる有は、それぞれニルヴァーナとアートマンであり、正統的な表現である。無の側は、インドでは独存と呼び、古事記では『独身にして隠身(視ること語ることのできない)』とする。

無限全とは、すべてのすべてであり、有の側。

終わりのない場所とは意味深長だが、隠されているともあるので「隠身」と同期する。これは「今ここ」であって、今しかないここは、過去現在未来として、人間にとっては、人生の展開と転生。だがそれは、実は実体のない夢であって、一方個人の生活実感としては、心の底流に常時死の恐怖を払拭できない不条理こそが現実である。

かくしてカバラも古神道もウパニシャッドも同根であることがわかる。

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