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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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聖パトリキウスが異教徒の十字架に気づかない

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◎形式と実態

聖パトリキウスは、5世紀の人。ブリタニア生まれだが、16歳で海賊にアイルランドに拉致され、奴隷として売り飛ばされた。そこで羊飼いとして6年を過ごした間に回心を体験。以後聖職者となり、アイルランド布教を生涯の目標とした。

黄金伝説から。
聖パトリキウスは、十字架を通りかかると拝礼するのを常としていた。ある時大きな美しい十字架の前を気づかずに通り過ぎた。

これを見た信者がどうして十字架に拝礼せずにスルーしたのかと問うと、聖パトリキウスは、神に問い、その十字架の下に埋葬されているのが異教徒であり、埋葬されるに値しないからだと分かった。
聖パトリキウスは、十字架を他の場所に移した。

聖者の心には、誠の信心を持っていない信者のことが浮かばないことがある。

出口王仁三郎も、自分の心に名前が浮かばない信者がいるが、それはそうした人であることを述懐している。

組織宗教であっても、形式的に入信するだけでは不足で、真価は自ずと明らかなものである。このうわべを飾ろうとすることに汲汲としている時代よ。

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