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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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薫り、臭気、だが嗅ぎ直しはできない

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◎ペストと悪臭など

湿度の低いフランスでは、体臭の強い女性が香水ポワゾンをつけていても、すれ違った人はさほど気にならないのに対し、日本でそのようなポワゾンをつけた外人女性と面談していると十分くらいで頭が痛くなるのは、日本の湿度のせいだろうか。

欧州では、下水の整備が立ち遅れていたため、度重なるペストの襲来の記憶から不快な臭いは健康や生命に害を与えるものと考えられていた。

19世紀まで、下水溝、死体置き場、墓地、汚物だめ、沼地などから立ち上る悪臭は、病気の原因であり、死の原因であると考えられていた。

よってペストといえば、欧州人には臭いとして直観的に理解されていたのだろうと思う。

よくベルサイユ宮殿にはトイレがなかったというが、それは清朝以前の中国はし瓶文化だったのと同じ。

清朝末期の北京ですら、下水整備がなされておらず、ひどいものだったというし、つい1980年代まで北京市内では、バキューム・カーならぬバキューム・リヤカーも走っていた。

さて新型コロナの伝染原因の一つとされるエアロゾルは、肉眼では見えないが、霊能力のない普通の人でもカンの鋭い人には独特の臭いとして感知する場合があるのではないかと思う。

出口王仁三郎は、見直し聞き直しはできるが、嗅ぎ直しはできないといって、わが香りについてはよくよく注意を払うべきという。

洗濯洗剤に含めまれる香料、ファブリーズなど日本は香りにとても敏感な民族になった。コロナを嗅ぎ分け、我が悪行の始まりを嗅ぎ分け、その高くなった鼻で、新時代を鼻で嗅ぎ分けるのだ。

言霊は効かないほど粗雑な感性となったが、なんだか鼻は発達したのだ。

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