◎透徹した孤独感
「うき我をさびしがらせよ 閑古鳥」とは、芭蕉がある寺に独り居て詠んだ句(嵯峨日記)。この透徹した孤独感には癒せる手段はないことを知っている。
「おもしろうて やがて悲しき鵜舟哉」
これは、芭蕉が、鵜舟のかがり火の消えた闇を詠んだもの。
さらに
「瓶(かめ)破(わ)るる夜の氷の寝覚(め)哉」
寝覚めの床で聞く氷が瓶を割る音は、一入(ひとしお)孤独感をつのらせる。
解説書を読むと、芭蕉は、旅に出て老い先が短いから寂寥感が高いみたいなことを書いているのだが、そうではないのだろうと思う。覚者特有の孤独がある。
そしてその先には、社会的不適応も見える。この世を逆立ちしたまま生きなければならないのだ。
「うき我をさびしがらせよ 閑古鳥」とは、芭蕉がある寺に独り居て詠んだ句(嵯峨日記)。この透徹した孤独感には癒せる手段はないことを知っている。
「おもしろうて やがて悲しき鵜舟哉」
これは、芭蕉が、鵜舟のかがり火の消えた闇を詠んだもの。
さらに
「瓶(かめ)破(わ)るる夜の氷の寝覚(め)哉」
寝覚めの床で聞く氷が瓶を割る音は、一入(ひとしお)孤独感をつのらせる。
解説書を読むと、芭蕉は、旅に出て老い先が短いから寂寥感が高いみたいなことを書いているのだが、そうではないのだろうと思う。覚者特有の孤独がある。
そしてその先には、社会的不適応も見える。この世を逆立ちしたまま生きなければならないのだ。