Quantcast
Channel: アヴァンギャルド精神世界
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

井上日召

$
0
0
◎見性後に暗殺集団を組織する

井上日召は、昭和の初めに日銀総裁の井上準之助や三井財閥の総帥の團琢磨を暗殺した血盟団のトップ。血盟団は要人の一人一殺を標榜する暗殺集団だが、実は彼は日蓮宗の寺の住職であった時代がある。

大正13年頃、南無妙法蓮華経というマントラを何度も繰り返すことで、宇宙大自然と自分が一体になった実感を得た。

血盟団事件後の昭和9年には刑務所にいたが、その悟境を臨済禅の山本玄峰にも認められている。山本玄峰は第二次世界大戦時の日本の指導者の相談相手になっていた、それなりの師僧。

井上日召は、見性してから10年ほどで血盟団事件を起こしている。見性しただけでそのままにしておくとダメな例として見るべきだろう。

なまじ宇宙大自然と一体になった、神仏を見たという経験は、それを聞いた周辺がそっとしておいてはくれないし、本人も舞い上がりがち。

白隠ですら何度も舞い上がっては叩き落されを繰り返した。

ただし見性見神者が戦うのが邪道かというと、バガバッド・ギータのアルジュナ王子のように、正しく戦うケースもある。悟ったから戦わないというのは誤解である。

また老子の言う不争というのは、それとはまた違った意味で言っている。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>