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自分の逆転、世界の逆転-2

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◎出口王仁三郎-2

出口王仁三郎は、六度死に、その都度呼吸停止心拍停止を発生し、その際に神人合一の状態になったのだろうと思われるが、本人はそのことについて詳述してはいない。

そのすべてが大悟であったと思うが、その最初は、高熊山の洞窟での1週間の集中冥想である。その感慨について出口王仁三郎は、「遺書」という名目で書き残している。

雑誌神霊界の大正10年1月号に「回顧録 高熊山」というのがあって、出口王仁三郎の入山に際しての遺書のようなものが置いてあった。
その経緯は、

『改過の念は一時に 心機忽(たちまち)一転再転、ついには感覚の蕩尽、意念の断滅。
 
翌朝になって王仁の姿が見えぬ、家族は大心配
不図(ふと)床の壁を見ると筆太に

大本大神

然も王仁の筆跡
机の引出には羽化登仙の遺書一通

あやしきを あらじといふは 世のなかの
あやしきしらぬ しれごころかも   (宣長)

抑(そもそも)遺書の文意は如何、天下国家の一大事、然しかも三大秘密、王仁の生母は忽たちまち火中に投げ入れた。後日の難を慮もんぱかつたのであろう。』

と火中に投げ入れたはずの遺書の内容は、

『我は空行く鳥なれや
○○○○○○○○○○(原文のママ)
遥に高き雲に乗り
下界の人が種々(くさぐさ)の
喜怒哀楽に囚はれて
身振足振りする様を
我を忘れて眺むなり

実げに面白の人の世や
されどもあまり興に乗り
地上に落つる事もがな
み神よ我れと倶(とも)にあれ』

この内容だと、個なる自分を脱し切ってはいないが、初めて霊肉分離してアストラル・トリップした人間特有の驚きが先に立っていると思う。

むしろ『下界の人が種々の
喜怒哀楽に囚はれて』という部分に彼の人間としての生が卒業に近いことを見る。

そして自分のことを空行く鳥と見る立場こそ、神人合一という個と神の逆転への一歩手前に立っていることを示す。その先には言葉で語れないすべてのすべてがある。

なお伏字の内容はいろいろ取りざたされているが、自分から見た三大秘密は、
1.出口王仁三郎の出生
これは、皇族のご落胤など世間でいろいろと云われているので、ここでは触れない。
出口王仁三郎は、明治維新は20人ほどのチームでやったと指摘しているが、それにも影響しているのだろう。ちなみに彼の一人の師匠本田親徳は薩摩出身である。

2.出口王仁三郎の霊統の流れ
本田親徳、出口王仁三郎、ダンテス・ダイジと続く、近現代の日本スピリチュアル界の本流。

富士鳴門の仕組みに象徴されるクンダリーニ・ヨーガの秘儀の継承。
艮の金神は、本流でありながら、弾圧を受けたり、世の中の人に知れないままに隠れていた。それと似たような扱いをこの三氏は受けている。
宗教も既存エスタブリッシュメント教団か、時の政権に近いかでないと全く評価されないのが今の時代だが、まさに本流は評価されないどころかタブー視されている。

「出口なお王仁三郎の予言確言P254」によれば、昭和10年十二月四日の真夜中(第二次大本教事件の4日前)、出口王仁三郎がひそかに亀岡・天恩郷のオリオン星座にちなむ月宮殿に入り、ご神体を他の石と取りかえるのを側近内崎照代が目撃しているそうだ。このご神体が崑崙山中へご返還された。

3.日本の行く末
一厘の秘密
日本の構造はレイラインではなく、地の龍脈。枕崎、阿蘇から鳴門、伊勢、諏訪、鹿島の中央構造線。
出口王仁三郎には、日本龍体説がある。

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