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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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バベルの塔

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◎バベルという利己主義の集積

世界中にバベルの塔が林立している。アトランティス文明は世界各地に分かれて伝承されたとはいえ、いくつかの狭い地域でしか発展しなかった。近代西欧文明というバベルは、アトランティスでも見られなかった世界的に拡大した現象であって、この近代西欧文明が過去数万年の最後の花であることを象徴している。花が咲けば実を落とし種の時代となる。

旧約聖書のバベルの塔は、一般に人知が神に挑戦し敢え無く敗れる話として伝わっている。彼らが互いに相手の言葉を理解できなくなって塔の建設をやめたとは、利己主義、個人主義が極まって、相手の気持ちを推しはかって、相手のために何かをする風が廃れ、自分の便利と経済的メリットのみを求める流儀となって、文明全体が立ち行かなくなったことをいう。

偽典の「ヨベル書」にもバベルの塔の話が出ているが、バベルの塔は最後は神が送った大風で倒された。

出口王仁三郎は、現代の高層建築は、地上から積み上げる方法ばかりで、関東大震災クラスの地震であれば、もろくも崩れる。よって建造物を天柱につなぐ方法が必要であると唱える。
最近では免震建築も登場しているが、免震回数にも限度があると聞く。

この頃の異常気象では、武蔵小杉のタワーマンションのように水害も致命的となるし、ランドマークとなったタワーはニューヨークの世界貿易センタービルのように政治的に破壊される目標となることある。また高層建築は、大都市にあるので、核攻撃の被害に遭いやすい。
このように地震以外にも高層建築のリスクは多いものである。

翻って、建造物を天柱につなぐ方法とは、アストラルの世界の話(蟇目(ひきめ)の法)なのだろうが、それは神知る人間たち、敬神の民草が多い場合に盤石となるのであって、出口王仁三郎一人が頑張ってそうなるものではない。

出口王仁三郎の表現では、「天柱に繋がれたる科学、天意に順応した制度でなくては、天壌無窮の弥栄の道は開かれない」
(惟神の道)とは、科学や主義やイデオロギーの名のもとに神をないがしろしにし、あるいは冒涜する思潮がまかりとおっている今の時代は、最先端技術の高層バベルの塔であっても長持ちはしないということ。

敬神の誠心だけが、バベルの塔を永続化できるのだ。またバベルの塔は、人知と神の戦いのシンボルで、出口王仁三郎は、最終局面はそうなると予言。

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