Quantcast
Channel: アヴァンギャルド精神世界
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

マントラ全盛の21世紀

$
0
0
◎唱える前に悪をしない善を行う

マスク会食、五つの小、密を避けるなどコロナ関連マントラは花盛りである。モンゴロイドは、罹患しても重症になる率が低いとしても、皆がコロナ関連マントラを唱えれば、自粛は経済を殺し、国民全体の生活を蝕む。コロナ関連マントラは、景気を悪化させ、自殺者を増やす効果のあるマントラでもある。

事程左様に、荒野のシャーマンや街の霊能力者が願望成就や災厄回避のためにマントラを唱えるが、それは、コロナ関連マントラと同様にそれを実現させる効果を持っている場合がある。

マントラとは、呪文であり、祝詞であり、念仏であり、お題目であり、キャッチ・コピー。この時代は依然としてコピー・ライターは花形の職業だ。そして唱え手は、個人ばかりでなく、政府、外国勢力、都道府県、企業、政党、宗教組織などにわたるのが問題であって、しばしばそのマントラはコマーシャリズムに乗っており、金の流れに裏打ちされたマントラになっている。

現代人の心の中の9割以上は、こうして外部からやってきたマントラにあふれかえっている。本来マントラは個人で唱えるものだが、そこに自分で唱え出して、マントラ禅が始まる。

惟神霊幸倍坐世(かんながらたまちはえませ)、南無阿弥陀仏、南無妙法蓮華経、オーム、ラーム、神仏の名など、日本は言霊(ことだま)の幸(さきわ)はう国。様々なマントラが活躍しているし、マントラだけで悟った人も多数出ている。

「神代より 言ひ伝て来らく
そらみつ 大和の国は 皇神の厳しき国 言霊の幸はふ国と
語り継ぎ 言ひ継がひけり」
山上憶良

マントラを唱えることで心の一部がそれにつながれる。鉤付き命綱をマントラの対象に放り投げて、窮地から脱出させてもらったり、マントラにより神仏に即時につながることで、神仏とコンタクトしながら日常活動を行い結果的に願望成就を狙うということもある。

マントラを用いる宗派では、そのマントラが重要、大切であるという意味付けをするのだが、このマントラ・バイブレーションが入り乱れた時代においては、意味にこだわらずまず唱えることが重要とされる。

それは既に頭の中が、他から注入された無数のマントラで一杯になっているからだろう。マントラが習慣になれば、このマントラの意味は何だろうと自ずと考えたり、観照したりする。入り切ると世界がマントラだらけになるマントラシッディもある。

そこで、正しいマントラを捜す。宇宙太元のマントラは、オームである。オームはオウム真理教事件でケチがついているが、時間を超えたマントラである。
ダンテス・ダイジは、オームが吽(ウン)であり、アーメンであることを明かしている。宗派を問わず、オームは用いられているのだ。

マントラを唱えることを習慣づけて心を純化し、それでもってマントラの力の善用が可能となる。唱える人間の心が邪悪ならば、マントラの力は悪用される。
マントラは善用も悪用も可能であるが故に、悪をしない善を行うという基本姿勢が重要。諸悪莫作、衆善奉行

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

Trending Articles