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植芝盛平の合気道ワールド-2

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◎自己が天御中主神(みなかぬしのかみ)となって

植芝盛平の合気道会報三号の続き。
『武は物と心が満足りたる為の力を喰い入り、喰い込み、喰い止めて、光と熱と力が充実し発揮するものであります。

物と心は、一切万物が持つものであります。之が生活の道であります。自己が御中主神(みなかぬしのかみ)となって次に、日常建神(女神)を造る事になります。
天降の第一歩豊雲野神が男神であります。
左は発し右は之を受ける、物と心を受けて生むのは女であって、これ、魂のモチロの中心であります。

右足をもう一度、国常建神の観念にて踏む、右足は、おのころ島、自転公転の大中心は此右足であります。こんどは左足、千変万化、之に依って体の変化を生じます。左足を三位の体にて軽く半歩出します。

左足は豊雲野神でありますから、これが千変万化の無量無限、神変、神秘を表す事になります。この意義を元として総べてに活用するのであります。
又右足は国常建(女神)として動かしてはなりません。総べての気を握るのは、此の右足・国常建であります。

魄を脱して魂に入れば、
左は正勝(まさかつ)-豊雲野神(男神)
右は吾勝(あがつ)-国常建神(女神)
勝速日の基、左右―つに業の実を生み出します。(後略)』
(合気道一路/植芝吉祥丸/出版芸術社P171-172から引用)

『自己が御中主神となって』とは神人合一。天降りの第一歩豊雲野神が男神で、第二歩が国常立神の女神。豊雲野神、国常立神とも男女が逆転しているが神界と現界では性別逆転ということはあるのだろう。

第一歩左:豊雲野神
第二歩右:国常立神(自転公転の中心)
第三歩左:豊雲野神(三位一体)

※モチロとは、百千万(ももちよろずの短縮)。天の数歌の「一二三四五六七八九十百千万」は「ひと、ふた、み、よ、いつ、むゆ、なな、や、ここの、たり、もも、ち、よろず」。

『魄を脱して魂に入れば』について、太乙金華宗旨に魂魄の説明がある。
「魂は天心にあって、陽なり。軽清の気なり。これは太虚より来たり。元始と同形なり。
魄は陰なり。沈濁の気なり。有形の凡心に附く。魂は生を好み。魄は死を望む。」
これによれば、『魄を脱して魂に入れば』とは、クンダリーニが上昇して、脱身して天御中主神に帰るイメージ。

そこで古事記で天の安河にて天照大御神の珠を須佐之男命が吹いて生まれたのは、戦争に勝つ神様である正勝吾勝勝速日天の忍穂耳命。
神人合一して初めて不撓不屈勝利光栄の神様を武なる気として用いることができると言っている。

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