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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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丹田禅とマントラ禅

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◎丹田を錬る-16

禅の中興の立役者白隠が座右の書としていた禅関策進。禅関策進は、禅専一ではなく、禅と念仏の併用を主張した明代の僧雲棲袾宏の手に成るもの。この書の前半は、いかに過去の古仏が禅冥想のフリークとなって大悟していったかのエッセンスを抜き書きしている。ところが後半には、念仏系の話が出て当惑させられる。これは禅家からの見方。

だが、念仏浄土門の方から見れば、無字(ムー)も隻手(セキシュ)もマントラの一種にすぎない。そこでマントラを全身全霊で唱えた結果、何が起こるかというと、下丹田スワジスターナ・チャクラの開顕か、中丹田アナハタ・チャクラの開顕かということになる。

ダンテス・ダイジは、中丹田アナハタ・チャクラの開顕のことをマントラ禅と称し、下丹田スワジスターナ・チャクラの開顕を丹田禅と称する(ニルヴァーナのプロセスとテクニック)。
この本では、彼自身が、隻手の公案で開悟した実例を挙げ、これを丹田禅の例話としている。

そしてどちらもマントラを用いるマントラ禅と丹田禅の違いは、マントラ禅はもともとクンダリーニ・ヨーガの一手法でありチャクラ刺激を狙い、丹田禅は丹田を作るのが狙いであると説明している。
また、どちらもマントラは全身全霊で唱えるとも説明している。振魂、天の鳥船も渾身で行う。行とはそういうものなのだろう。

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