◎元気を常に下に満たす
白隠自身が禅病にかかって、これを解消するために軟酥の観想を行ってこれを全快せしめたが、夜船閑話の病気治しでは、もう一つ丹田強化のやり方が示されている
天台大師の摩訶止観では、心火を降して丹田および足心(土ふまず)に収めるやり方が良いとされる。
また五無漏の法では、浩然の気を臍輪、気海、丹田の間に満たし治める。
要するに元気を常に下に満たすことが養生の秘訣であるとしている。
気を下に置くのは、あくまで肉体的健康回復、維持を狙う場合のためである。ところが、出神など肝腎要めの際には気血は下がらず上昇するという健康とは逆の事象が起こることが知られている。
ババジの挿絵の彼の目が上を向いていることに気がついている人も多いと思う。
何でも元気=心を下げればよいというものではないが、健康を損ねた場合、そういう二つの逆方向の冥想法があることを承知しておくべきだろう。
白隠自身が禅病にかかって、これを解消するために軟酥の観想を行ってこれを全快せしめたが、夜船閑話の病気治しでは、もう一つ丹田強化のやり方が示されている
天台大師の摩訶止観では、心火を降して丹田および足心(土ふまず)に収めるやり方が良いとされる。
また五無漏の法では、浩然の気を臍輪、気海、丹田の間に満たし治める。
要するに元気を常に下に満たすことが養生の秘訣であるとしている。
気を下に置くのは、あくまで肉体的健康回復、維持を狙う場合のためである。ところが、出神など肝腎要めの際には気血は下がらず上昇するという健康とは逆の事象が起こることが知られている。
ババジの挿絵の彼の目が上を向いていることに気がついている人も多いと思う。
何でも元気=心を下げればよいというものではないが、健康を損ねた場合、そういう二つの逆方向の冥想法があることを承知しておくべきだろう。