◎日常の不安定さを見せ、先入観を打破する
『臨済はある日、普化とともに檀家に食事に招かれて行き、そこで問うた、「一本の髪の毛が大海を吸い込み、一粒の芥子の中に須弥山を納れると言うが、これは超能力と考えるべきか、それとも普通の事だろうか。」
普化はいきなり食卓を倒した。
臨済「なんと乱暴なことだ。」
普化「ここをどこだとわきまえて、乱暴とか丁重とか言っているのか。」
その翌日、また臨済は普化と共に食事に招かれた。そこで問うた、「今日のメニューは昨日のと比べてどうだね。」
普化はまたも食卓を蹴倒した。
臨済「それは、わかっていることは、わかっているが、あまりに手荒すぎる。」
普化「どめくらめ!仏法のどこに手荒さや丁重さの加減が説かれているのか。」
臨済は二の句をつげなかった。』
禅問答は、時と所を問わず真剣勝負。一瞬の油断があると陥る。最初の臨済の仕掛けは、言葉遊びが過ぎた。翌日の臨済の仕掛けも聖性がなさ過ぎた。
普化から言えば、つべこべ言わずに、おいしくいただきさえすればよいものを・・・という具合だろうか。
オーディンなどで言えば、臨済が求めて来たので、すぐに枝から逆さ吊りになって見せたということになる。
日常の不安定さを見せ、先入観を打破するということを見せることを求められたからやっただけなのだ。
『臨済はある日、普化とともに檀家に食事に招かれて行き、そこで問うた、「一本の髪の毛が大海を吸い込み、一粒の芥子の中に須弥山を納れると言うが、これは超能力と考えるべきか、それとも普通の事だろうか。」
普化はいきなり食卓を倒した。
臨済「なんと乱暴なことだ。」
普化「ここをどこだとわきまえて、乱暴とか丁重とか言っているのか。」
その翌日、また臨済は普化と共に食事に招かれた。そこで問うた、「今日のメニューは昨日のと比べてどうだね。」
普化はまたも食卓を蹴倒した。
臨済「それは、わかっていることは、わかっているが、あまりに手荒すぎる。」
普化「どめくらめ!仏法のどこに手荒さや丁重さの加減が説かれているのか。」
臨済は二の句をつげなかった。』
禅問答は、時と所を問わず真剣勝負。一瞬の油断があると陥る。最初の臨済の仕掛けは、言葉遊びが過ぎた。翌日の臨済の仕掛けも聖性がなさ過ぎた。
普化から言えば、つべこべ言わずに、おいしくいただきさえすればよいものを・・・という具合だろうか。
オーディンなどで言えば、臨済が求めて来たので、すぐに枝から逆さ吊りになって見せたということになる。
日常の不安定さを見せ、先入観を打破するということを見せることを求められたからやっただけなのだ。