◎肉体−30 ハイレベル・トランス−3
○漢代の巫術
◎孝女曹蛾の溺死
これは後漢書孝女伝から。
『孝女曹蛾は会稽郡上虞県(浙江省上虞県)の人である。父のク(目へんに于)は琴と歌で神おろしをする巫であった。
漢安二年(143)五月五目、上虞県を流れる揚子江岸で、流れに身をひたし(みそぎであろう)、婆裟神(神名。婆裟は舞うさまだから巫の舞いに憑依する神か?)をお迎えしようとして溺死した。屍骸が見付からない。
曹蛾は十四歳である。揚子江に沿って泣き叫び、昼も夜も泣き声を絶やさない。十七日間泣き続け、そのまま江に身を投げて死んだ。
元嘉元年(一五一)に至り、県の長官の度尚が蛾を江南への道の傍に改葬し、曹蛾のために石碑を立てた(原注によれば邯鄲淳の文章で有名だった〉。』
(漢書、後漢書、三国志列伝選/平凡社P307から引用)
これはシャーマンである父の服喪を一生縣命やり過ぎて娘自らも亡くなるほどだったから孝女の鑑として顕彰したという話。
興味のあるのは、巫術の方で、古代中国でもシャーマンがトランスに入るのは琴と歌で入ったという点。これは、古事記の仲哀天皇の帰神の段と同様であり、またその伝統を引き継いだ古神道伝来の帰神手法と同様である。
また禊。日本では、せいぜい中国から見れば伊勢の五十鈴川みたいな小川で禊なのだろうが、中国では揚子江(長江)みたいな大河でも禊した。禊ですら中国では決死でやったということだろう。
また道教、古神道という分類はあるが、古来日本・中国の文化圏における冥想手法のエッセンスはその地理的条件から共通するものだったということだろう。
今もなぜか、共産中国は無神論で、日本も宗教祭祀は残っているが社会通念では実質無神論文化という点では似通っている。
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漢安二年(143)五月五目、上虞県を流れる揚子江岸で、流れに身をひたし(みそぎであろう)、婆裟神(神名。婆裟は舞うさまだから巫の舞いに憑依する神か?)をお迎えしようとして溺死した。屍骸が見付からない。
曹蛾は十四歳である。揚子江に沿って泣き叫び、昼も夜も泣き声を絶やさない。十七日間泣き続け、そのまま江に身を投げて死んだ。
元嘉元年(一五一)に至り、県の長官の度尚が蛾を江南への道の傍に改葬し、曹蛾のために石碑を立てた(原注によれば邯鄲淳の文章で有名だった〉。』
(漢書、後漢書、三国志列伝選/平凡社P307から引用)
これはシャーマンである父の服喪を一生縣命やり過ぎて娘自らも亡くなるほどだったから孝女の鑑として顕彰したという話。
興味のあるのは、巫術の方で、古代中国でもシャーマンがトランスに入るのは琴と歌で入ったという点。これは、古事記の仲哀天皇の帰神の段と同様であり、またその伝統を引き継いだ古神道伝来の帰神手法と同様である。
また禊。日本では、せいぜい中国から見れば伊勢の五十鈴川みたいな小川で禊なのだろうが、中国では揚子江(長江)みたいな大河でも禊した。禊ですら中国では決死でやったということだろう。
また道教、古神道という分類はあるが、古来日本・中国の文化圏における冥想手法のエッセンスはその地理的条件から共通するものだったということだろう。
今もなぜか、共産中国は無神論で、日本も宗教祭祀は残っているが社会通念では実質無神論文化という点では似通っている。
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