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チャクラと七つの身体−48

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◎肉体−31 ハイレベル・トランス−4
◎シャーマンのトランス適性
◎生き身への神霊憑依の限界

出口王仁三郎のシャーマン実験によれば、シャーマンのトランスに最適な状態というのは、感覚を蕩尽し意念を断滅することである。ところがこれのできる肉体を持っている人間は、とても意志薄弱な人でかつ無智蒙昧な人でないとそんな状態にはなれるものではないと断言もしている。大女優、大俳優にも類似した特徴がある。

要するに大正7、8年頃には、肉体のある限り、生きながら死人となりて成り果てるシャーマンで最も期待される状態にはなれるものではないと見切っていたようである。つまり大神と神人合一する技は、出口ナオなどの希少なケースを除いては、生きている限りは実現できないことを承知していたということになる。

言い換えれば深山幽谷に、バイブレーションの優れた地点(パワースポット)を見つけ、他人の近づかない冥想ポイントを見つけて、寒暖もあまり心配する必要なく、水や食べ物も充分ある環境を作ったとしても、結局肉体がある限り、大神との感合は起こらないという結論だったのである。

ここに肉体が生きながらの修行の限界を感じていた。そこで肉体死をベースとした修行に入るのが論理的展開であるが、彼自身6回死んだと語っているので、肉体死での修行は間違いなくあったものと思われるが、そのプロセスの詳細が今ひとつ明らかになっていないようである。

またシャーマンのトランス適性の中では、男女とも年齢制限がきついことがある。老女は不適当、子供は早すぎる、中年以降の人は総じて不合格ということになれば、その時期を過ぎた人にとっては何の意味もない技法ということになる。

このように神道シャーマニズムは、元来為政者の持ち物であったことから、もともと大衆にそのまま適用できるような代物ではなかったということを出口王仁三郎も身をもって感じていたし、また明治・大正に盛んだったシャーマンによるご託宣や憑き物払、願望実現などの土俗的なシャーマニズムに共通する生き身への神霊憑依という手法では、結局大神にはたどりつけないという限界を痛感していたということになろうか。

【ザ・ジャンプ・アウト 104】

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