◎神に入る瞬間
毎日仕事を一生懸命やり続けることで、大悟覚醒に至る道がある。これが事上磨錬。
また一つのことに打ち込み続けることで、開悟することもある。それが一行専心。金メダルをとるために練習に励むのも立派な一行専心。
一行専心といえば、スピリチュアルでは、マントラを何度も繰り返すのが有名で、オーム、南無妙法蓮華経、南無阿弥陀仏。虚空蔵求聞持は百万遍。アーメン、惟神霊幸倍坐世、等々。伝統的な見方では、マントラ・シッディからその先に行くとされる。
雪で井戸を埋めたり、瓦を一所懸命に磨いて仏を作るなどという一行三昧もある。
東京五輪2020柔道男子73kg級五輪連覇直後の大野将平のインンタビューで、まず平常心だけで戦ったと述べる。ご存じのとおり、平常心とは、有漏の世界だけのことでなく、無漏の世界も本来含むもの。
※有漏:迷い、無漏:悟り
大野将平は、更に
「準決勝、決勝と延長戦で、自分の中でも感じたことのない恐怖の中で戦っていましたし、その中で勝ちを拾ってこれたのは、何か実力以外の部分もあったのかな、と感じてしまいます。」と絶対王者ではまず聞かない解説をする。
準決勝、決勝と延長戦は、恐怖におののいて戦っていたものの、結果的に勝利を得たが、それは自分の実力以外の何ものかが作用した。ここまで率直にフランクに、チャンピオンとしての体面を気にせず我が心理的弱みを公然と語れるのは、真の求道者である。
彼は、東京五輪後は自分で自分を倒しに行くという。粗削りな表現だが、これぞ柔道に道を求めるということである。
すべてをオリンピック競技の一挙手一投足に賭ければ、そこに神意、天機が現前する。神に入る瞬間があるのだ。
『有漏路より無漏路へ帰る一休み
雨ふらばふれ 風ふかば吹け』(一休)
毎日仕事を一生懸命やり続けることで、大悟覚醒に至る道がある。これが事上磨錬。
また一つのことに打ち込み続けることで、開悟することもある。それが一行専心。金メダルをとるために練習に励むのも立派な一行専心。
一行専心といえば、スピリチュアルでは、マントラを何度も繰り返すのが有名で、オーム、南無妙法蓮華経、南無阿弥陀仏。虚空蔵求聞持は百万遍。アーメン、惟神霊幸倍坐世、等々。伝統的な見方では、マントラ・シッディからその先に行くとされる。
雪で井戸を埋めたり、瓦を一所懸命に磨いて仏を作るなどという一行三昧もある。
東京五輪2020柔道男子73kg級五輪連覇直後の大野将平のインンタビューで、まず平常心だけで戦ったと述べる。ご存じのとおり、平常心とは、有漏の世界だけのことでなく、無漏の世界も本来含むもの。
※有漏:迷い、無漏:悟り
大野将平は、更に
「準決勝、決勝と延長戦で、自分の中でも感じたことのない恐怖の中で戦っていましたし、その中で勝ちを拾ってこれたのは、何か実力以外の部分もあったのかな、と感じてしまいます。」と絶対王者ではまず聞かない解説をする。
準決勝、決勝と延長戦は、恐怖におののいて戦っていたものの、結果的に勝利を得たが、それは自分の実力以外の何ものかが作用した。ここまで率直にフランクに、チャンピオンとしての体面を気にせず我が心理的弱みを公然と語れるのは、真の求道者である。
彼は、東京五輪後は自分で自分を倒しに行くという。粗削りな表現だが、これぞ柔道に道を求めるということである。
すべてをオリンピック競技の一挙手一投足に賭ければ、そこに神意、天機が現前する。神に入る瞬間があるのだ。
『有漏路より無漏路へ帰る一休み
雨ふらばふれ 風ふかば吹け』(一休)