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後醍醐天皇と関山

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◎万法(あらゆる存在)と侶(とも)たらざる者

ある日後醍醐天皇が、大燈国師に入内せよと詔を出された。ところが大燈国師は病気のため、代理として関山が参内した。

後醍醐天皇「万法(あらゆる存在)と侶(とも)たらざる者、これはどんな人でしょうか?」、と。

関山は立ち上がって身をかがめて「万法(あらゆる存在)と侶(とも)たらざる者、これはどんな人でしょうか?」と奏上した。

後醍醐天皇は、手の中の玉を以て空中に一文字を引き「これがそうです。」と答えた。

関山はここで退出したが、関山の応対振りは、後醍醐天皇の意に大いに叶ったという。

後醍醐天皇は、倒幕の企てにより隠岐に流され、終には鎌倉幕府を滅亡させたが、かえって吉野に南朝を建て、吉野で崩御。以後天皇は、北朝主流のはずが、明治天皇の時代からは南朝正統となっている。

2020東京オリンピアードでは、選手達が日の丸を背負う重圧のことを口々に言うが、天皇陛下こそは、毎日その日の丸を背負っておられるのである。

さて後醍醐天皇のことを関山は認めたのだろうか。なぜ一円相でなく一文字なのか。関山は、王法不思議仏法に対座す、などとけしかけなかったのだろうか。

同じ質問で、何かを言おうとした龐(ほう)居士は、口を手で塞がれた。

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