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チャクラと七つの身体−62

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◎肉体−45

◎覚者の生業

ウパニシャッドから始まるインドの聖典を読むと、ひたすら無限の光明の方向に進んでいくが、光明を得た後の生業の立て方には関心がない。インドでは、ニルヴァーナ、モクシャに届いたら、人間世界に戻ることなどに関心がないからである。

一方、人間世界に戻ることをはなから考えているのは日本と中国である。


悟りを開いた人はどうやって飯を食うか。イエスは大工だった。釈迦は乞食だった。孔子は葬儀屋だった。

自分が努力して冥想修行を続けていけば悟るわけではない。自分がそこに行くのではない。悟りのほうが、すべてのすべてである名状しようもない何かの方が、向こうから来る。だから来るが如し。如来という。

職業での成功も、財産を築くことも、家族も、地位も、名誉も権力も、すべて世俗のものは捨てないと、それは来ては呉れない。

ところが自分の全てを捨てると、全世界を得る。自分が死ぬとすべてを得る。自分が死ぬと自分が世界として展開していることを確認できる。

病で九死に一生を得た禅僧盤珪が、『一切は不生にて整う』と語ったのは、この消息である。

覚者の生業とは、万人が光明を得ている社会である千年王国における人々の日常の様々な稼業のことである。地上天国の到来を待たずとも、今でも、どんな人間にも貴賤はなく、どんな稼業にも貴賤はない。大悟の後は、天命としての職業を生きるのだ。


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