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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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窮極は垂直ジャンプを求める

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◎目標設定のあり方

目標は、現状より2段階上が適当などと言われる。それ以上だと理解も及ばぬし意欲もわきにくいものだ。
質問者に合わせて解答する対機説法(相手の機根に合わせた説法)
というのは、求道意欲を失わせないように回答していくものなのだろう。

しかし、目標を持って坐るのは駄目。
目標とは、厄除け、方位除災、身体安全、交通安全、魔除け、身代わり、子授け、金運、火防、良縁成就、学業成就、受験必勝、病気平癒、安産、無病息災、家内安全など。おひとり様全盛の現代、家内安全はどうも最近は人気が薄いようだ。

こうしたものは、仏教で言えば、欲界(性欲・食欲・睡眠欲など)、色界(物質的欲望)に分類 され、窮極からは遠い。

ところが、釈迦は色界の第四禅からスタートし、大涅槃(ニルヴァーナ)に入った。このように下層の物欲も性欲も、釈迦臨終時の大涅槃とからみ合っていて、一気呵成に説明して理解されるものではない。

そこで目標設定は、現状より2段階上が適当などということが思い浮かぶのだが、その辺が正師の技量になる。窮極は水平な水平な延長線上にあるのでなく、垂直ジャンプを求めるからである。

冥想修行の道枢は、ニルヴァーナであると言っても、平板にかつ直截に「誰でもニルヴァーナを目指すべき」と唱えて、反応してくれる人が多いわけでもない。メリット・デメリットに即座に反応する訓練を受けた計算高い大衆とは、99.99%悟っていない人々だが、環境の困難や逆流の中でも、大悟覚醒が人間には必要なものだと理解し、適当な坐法に取り組むことしかないと思う。

山本五十六には『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。』という言葉があるが、冥想修行ではこれに加えて自発性と本気度が求められる。

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