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私の遺言−佐藤愛子

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◎多勢に無勢

「私の遺言/佐藤愛子/新潮社」は、全然遺言ではなくて、作家佐藤愛子さんの心霊出来事日記であった。

全体として、彼女周辺の霊能力者がネガティブ・パワーとバトルする話ばかりで、珍しくもないのだが、こういうのが好きな人には良いのだろう。

この中で彼女が、神界から来た人として、神道修行者の相曽誠治を高く評価しているが、彼の世界観はどこまでも霊がかりであって、三次元が人間界で、四次元が幽界で、釈迦は七次元にまだ到達していなくて性格が暗い、キリストはちょっと泣き虫、仏教には神界に入れない因縁があるなどと独特の世界観を持っている。

また、この霊能力者は、神戸の震災を予言し、翌日の天気を当て、と達者である。

けれども、一般に霊能力者は、頑なに自分を恃む心が強いようだが、そういう雰囲気があるのだろうと思う。

自分も含めて、悟っていない人というのは、何が正しいことかわかっていないので、概ね小悪を積み重ねる。つまり霊能力者の言うところのろくでもないバイブレーションを日々積み重ねている。何億人という人が毎日そういう状態なのだから、少数の有能な霊能力者が、その中の非常にバイブレーションの悪い極く一部分を浄化しても、多勢に無勢なところはあるのではないか。

よってそういう点からもマスコミの責任は大きい。また逆に我々の一日一日の過ごし方も非常に重要になってくる。

霊能力者は最後まで自分を捨てられないところがある。十牛図でいえば、自分が残ってるのは第七図。それと現代は知性の時代。霊がかりなコンタクトをしなければならないめぐりあわせの人も勿論いるのだろうが、そうでない一般人は、その発達した知性で正しい方向を嗅ぎ分けねばならないと思う。

相曽誠治氏も多勢に無勢は感じていたらしく、後に弱気な発言をするようになっていたという。

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