◎無欲、無心
プロ野球ロッテの佐々木朗希投手が2022年4月10日、対オリックス3回戦で28年ぶりに史上16人目の完全試合を達成し、13者連続奪三振のプロ野球新記録も樹立した。偉業である。
ところが佐々木朗希投手は、あの南三陸町で、東日本大震災に被災。この時彼は小学3年生で自宅も、父、祖父母をも失った。
彼は、当時のことを、
ご飯も、お風呂も難しくなり普段の生活で当たり前だったことがそうでなくなった。当たり前がどれだけすごいことかと感じた。だから今、目の前にあることは全て当たり前ではないと思っている。
と述べ、小学校三年生にして現実の不安定さを体感した。
その現実感は、野球については、震災当時、野球道具も練習場所もなかったところから環境を与えてもらったという所からスタートする。そして、完全試合達成直前の心境は、わかってはいたがあまり意識していなくて、打たれたらそれでいいかなと思っていたという無欲、無心。
彼は、「人は髪の毛一本白くも黒くもできないこと」を骨身にしみて知っている。
ネガティブからスタートするのは、覚者の両親早逝の生い立ちによく見られるが、そのような環境で育った人が誰でもそうなるわけではなく、引きずる人が相当出るもの。
彼は、結果の不可確実性を知っているが、それでも篤実に謙虚に頑張ろうという姿勢が尊いと思う。
プロ野球ロッテの佐々木朗希投手が2022年4月10日、対オリックス3回戦で28年ぶりに史上16人目の完全試合を達成し、13者連続奪三振のプロ野球新記録も樹立した。偉業である。
ところが佐々木朗希投手は、あの南三陸町で、東日本大震災に被災。この時彼は小学3年生で自宅も、父、祖父母をも失った。
彼は、当時のことを、
ご飯も、お風呂も難しくなり普段の生活で当たり前だったことがそうでなくなった。当たり前がどれだけすごいことかと感じた。だから今、目の前にあることは全て当たり前ではないと思っている。
と述べ、小学校三年生にして現実の不安定さを体感した。
その現実感は、野球については、震災当時、野球道具も練習場所もなかったところから環境を与えてもらったという所からスタートする。そして、完全試合達成直前の心境は、わかってはいたがあまり意識していなくて、打たれたらそれでいいかなと思っていたという無欲、無心。
彼は、「人は髪の毛一本白くも黒くもできないこと」を骨身にしみて知っている。
ネガティブからスタートするのは、覚者の両親早逝の生い立ちによく見られるが、そのような環境で育った人が誰でもそうなるわけではなく、引きずる人が相当出るもの。
彼は、結果の不可確実性を知っているが、それでも篤実に謙虚に頑張ろうという姿勢が尊いと思う。