Quantcast
Channel: アヴァンギャルド精神世界
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

ラヒリ・マハサヤがババジを呼び出す

$
0
0
◎聖者は呼ぶとすぐに現れる

ラヒリ・マハサヤは、大聖ババジの弟子。ラヒリ・マハサヤは、ラヒリの過去世からの欲望を満たすために作られた豪奢な宮殿の中で、ババジからクリヤ・ヨーガを伝授された。その一週間後にラヒリは至福に至り、神を認識した。

その後まもなく、ラヒリは、モラダバードで友人達に会い、悟後ということで高揚した気分でその体験を語るが、友人達は半信半疑。そこでラヒリは、勢いで、私が呼べばババジはやって来ると宣言した。

『彼は窓のない静かな部屋に入り、呼ぶまで外で待つよう友人達に言った。ラヒリは瞑想してババジの出現を頼んだ。部屋は光に満ちて輝く姿のババジが現われた。

ババジは些細なことで自分を呼んだとラヒリを厳しく叱責し、真理はくだらない好奇心を持った人間のためではなく、霊的な真理は懐疑を乗り越えた者に発見されると話した。

ババジは留まることには同意しながらも、これ以降はラヒリが必要とするときに現われるが、彼が呼んだときに常に現われることはないと言った。

ドアが開かれ友人達は疑惑を持って見つめた。一人は笑って、皆に知られることなく部屋に入れるわけがない、これは皆を集団催眠にかけたのだと言った。ババジが微笑んで皆を彼の温かい肉体に触れさせると、彼等はババジの前にひれ伏した。ババジは簡単な甘い料理、ハルヴァを用意させるように言って、それができるまで皆とにこやかに話をした。食後ババジは皆を祝福して突然の閃光の中に姿を消した。』
(ババジ伝/ラデシャム/森北出版P21から引用)

これは、19世紀の話であり、まだ霊がかりを排しましょうという動きのない時代の話。20世紀になってからは、有名覚者は、『懐疑を乗り越えた者』の友人として現れた。

今大物覚者が現れたら、instagramやtwitterに早速上げられ、興味本位の人たちの一時的な好奇心を満足させるだけに終わる。よって、彼らはもはやこのような形では出現するまい。

いまは、コンビニで商品が買えるように、万人が自分で神・仏を体験できる時代になった。そのためには万人が、懐疑を乗り越え、その準備ができていなければならない。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>