◎エーテル体−61
3.エーテル体の性質 治癒=ヒーリングの本丸−2
◎白隠禅師の軟酥(なんそ)の法
病弱な白隠は、京都白川の山奥に白幽仙人を訪ねた。観想により軟酥というバタークリームみたいなのが全身に浸みわたり回復せしめる。これをやるには、3分間、5分間といったわけにはいかないし、スマホ片手にはできない。
『そこで私が、「軟酥を用いた内観の法をお教え頂けますか」とお願いすると、白幽仙人は次のように話された、
「坐禅をしておっても、身体の調子が思わしくなく、身心ともに疲れるようなことがあった場合、次のような観想をするとよいだろう。
まず、色も香もよく清浄な軟酥の、鴨の卵ぐらいの大きさのものを、頭のてっぺんに置いたと想像せよ。
その絶妙な風味が骨を透ってあまねく頭の中をうるおす。
そして、だんだんと浸みわたり下って来て、両肩から左右の腕、そして両乳・胸膈の間に浸み、さらには肺・肝・腸・胃、そして脊梁骨、臀骨へと、次第に浸みていく。
こうして、下に浸み流れる時に、胸の中につかえた五臓六腑の気の滞りや、その気の滞りによって生じた痛みは、観想する心とともに、さながら水が低きに流れるように、音をたてて降下するであろう。
そして、体中をめぐり流れ、双脚を温め潤し、足心に至って止まる。
その時、次のような観想をしなさい。この浸々としみながら流れ下る流れがあふれ溜まって、暖めひたすこと、ちょうどよい香りのする各種の薬草を調合し煎じて、この薬湯を浴盤(たらい)に湛えて、それに臍輪以下を漬けひたしたようである、と。
一切は心のあらわれであるから、このように観想するらならば、実際にめずらしい香気を嗅ぐことができ、身体も触り心地のよいものに包まれた感覚を味わうであろう。身心は調和し、二三十歳の青年の時よりはるかに勝ると感じるようになろう。
かくして、体内の滞りは消え、胃腸も調子よく、いつのまにか肌の色つやも輝くばかりになっていよう。
この観想を怠らずに努めるならば、どんな病も治り、徳も知らず識らずのうちに積まれ、いかなる仙道にも勝る結果を得るであろう。ただ、その功験に、遅速はあるが、それはこの法を熱心に進修するかそうでないかによるだけのことである。
自分も若い時ははなはだ多病で、そなたの十倍も苦しんだことがある。あらゆる医者にかかって、すべての方法を試みたが、治る手立てはなかった。そこで、神々に祈り天仙のお助けを請い願ったのだが、幸いにも、この軟酥の妙術を伝受することができた。歓喜に堪えず、たゆまずにその法を精修したところ一月もせぬうちに、病の大半は消えたのだった。』
(白隠禅師法語全集 第4冊 夜船閑話 白隠慧鶴/原著 禅文化研究所P27−29から引用)
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病弱な白隠は、京都白川の山奥に白幽仙人を訪ねた。観想により軟酥というバタークリームみたいなのが全身に浸みわたり回復せしめる。これをやるには、3分間、5分間といったわけにはいかないし、スマホ片手にはできない。
『そこで私が、「軟酥を用いた内観の法をお教え頂けますか」とお願いすると、白幽仙人は次のように話された、
「坐禅をしておっても、身体の調子が思わしくなく、身心ともに疲れるようなことがあった場合、次のような観想をするとよいだろう。
まず、色も香もよく清浄な軟酥の、鴨の卵ぐらいの大きさのものを、頭のてっぺんに置いたと想像せよ。
その絶妙な風味が骨を透ってあまねく頭の中をうるおす。
そして、だんだんと浸みわたり下って来て、両肩から左右の腕、そして両乳・胸膈の間に浸み、さらには肺・肝・腸・胃、そして脊梁骨、臀骨へと、次第に浸みていく。
こうして、下に浸み流れる時に、胸の中につかえた五臓六腑の気の滞りや、その気の滞りによって生じた痛みは、観想する心とともに、さながら水が低きに流れるように、音をたてて降下するであろう。
そして、体中をめぐり流れ、双脚を温め潤し、足心に至って止まる。
その時、次のような観想をしなさい。この浸々としみながら流れ下る流れがあふれ溜まって、暖めひたすこと、ちょうどよい香りのする各種の薬草を調合し煎じて、この薬湯を浴盤(たらい)に湛えて、それに臍輪以下を漬けひたしたようである、と。
一切は心のあらわれであるから、このように観想するらならば、実際にめずらしい香気を嗅ぐことができ、身体も触り心地のよいものに包まれた感覚を味わうであろう。身心は調和し、二三十歳の青年の時よりはるかに勝ると感じるようになろう。
かくして、体内の滞りは消え、胃腸も調子よく、いつのまにか肌の色つやも輝くばかりになっていよう。
この観想を怠らずに努めるならば、どんな病も治り、徳も知らず識らずのうちに積まれ、いかなる仙道にも勝る結果を得るであろう。ただ、その功験に、遅速はあるが、それはこの法を熱心に進修するかそうでないかによるだけのことである。
自分も若い時ははなはだ多病で、そなたの十倍も苦しんだことがある。あらゆる医者にかかって、すべての方法を試みたが、治る手立てはなかった。そこで、神々に祈り天仙のお助けを請い願ったのだが、幸いにも、この軟酥の妙術を伝受することができた。歓喜に堪えず、たゆまずにその法を精修したところ一月もせぬうちに、病の大半は消えたのだった。』
(白隠禅師法語全集 第4冊 夜船閑話 白隠慧鶴/原著 禅文化研究所P27−29から引用)
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