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ボルジア家 愛と欲望の教皇一族

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清貧貞潔のかけらもなく

ボルジア家 愛と欲望の教皇一族は、教皇アレクサンデル6世を主人公にした。かつての映画ゴッドファーザーみたいでエロエロな連続テレビドラマで、今はwowowでやっている。

教皇アレクサンデル6世は、あの栄光の1492年にローマ教皇に即位したロドリーゴ・ボルジアのこと。

アレクサンデル6世には数人の女性に産ませた6人の息子と3人の娘がいる。その中でも有名なのは息子チェザーレと娘ルクレツィア。劇中ではホアンという男兄弟しかいないが、実際には聖職者でありながらもっと艶福家だった。

娘ルクレツィアは、劇中で脱ぎまくるのだが、「ジュエリーの歴史 ヨーロッパの宝飾770年 ジョーン・エヴァンズ/著 八坂書房」には、ルクレツィアのジュエリー目録のことが出ていたりして、スーパー・リッチなセレブだったらしい。
彼女は、有名な美女であり、史実ではドラマ同様?に三度結婚し、三度とも失敗だった。最初の夫とは父のアレクサンデル6世にだまされて離婚させられ、二番目の夫は、兄チェザーレに殺され、三番目の夫フェルラーラ公とはしばしば引き離されるという塩梅だった。

バチカンには何だかボルジアの間まである。

チェザーレは、劇中では殺人マシーンだが、史実では、19歳で枢機卿となってまもなくその地位を解放され、ヴァレンチノ公爵、ロマーニャ公爵となり、フランス国王の従妹の美貌のシャルロット・ダルブレと結婚するが、4か月で離婚。また弟ホアンの喉を掻ききったという噂や、彼の指示でビッシェリエ公アルフォンソが絞殺されたり、毒薬専門家を抱えていたりとか、ドラマどおりの悪辣な人物だったようだ。

大概の教皇は、見神体験はあるものだろうが、複数の愛人を抱え、カトリックの聖職者でありながら大家族を抱え、一家の全体の繁栄を図るというのはいかにも異形である。無欲、清貧、貞潔のかけらもなかったローマ教会は、その後更生したのだろうか。

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