◎自我の殻
脱魂型シャーマニズムと憑霊型シャーマニズムとは、文化人類学者が好んで用いる分類である。
一般に、人間と神・霊が直接接触あるいは同一化することを中核とする宗教活動をシャーマニズムという。
シャーマニズムとは、忘我的な精神状態(トランス)の中で、魂が身体から抜けだして,神霊界を遍歴するのを脱魂型と呼び、その人の身体に別の神霊が憑依侵入するのを憑霊型と呼ぶ。脱魂型シャーマニズムの一部がアストラル・トリップに該当するが、シャーマンのその体験が本当に脱魂だったかどうかは、慎重に構えて確かめる必要がある。
チャネラーの説明のところで言及したことがあるが、チャネラーとは、憑霊型シャーマニズムのことで、どこまで行っても自分という殻を捨てきれないまま、神霊との接触を続ける者を言う。古神道の鎮魂帰神で言えば、帰神(神がかり)がこれに当たる。
それに対して脱魂型シャーマニズムとは、降霊会で、誰かのエクトプラズム(エーテル体)が体外に浸出して見えたりする極めて卑近なケースから、窮極の例としては、霊界太陽(大日如来)に、クンダリーニが飛び込んでしまうのものまで幅広い。
脱魂型シャーマニズムの場合、、臨死体験でよくある、自分の肉体を病室の上から自分が見下ろしているのを脱魂(体外離脱)の代表例としているケースがあるが、そういう説明だけでは脱魂の奥行の深さは計り知ることができない。
脱魂における正統的な進展過程は、肉体レベル(物質世界)からエーテル界、アストラル界(星気界)と七つの身体の下から順繰りに上がっていくものであり、個人としての魂があるのは、コーザル界までである。
脱魂では、自我の殻があるのは、コーザル体までであり、その先に進むには、自我の殻を捨て去らなければならない。自我の殻を捨てた先は、神が神を神している世界である。この点が脱魂型シャーマニズムと憑霊型シャーマニズムの本質的な相違であるように思う。
文化人類学者の見るシャーマニズムは、シャーマンとは、卑小な人間自我をついに捨てきれない人間であるという先入観から脱しきれないが、沖縄のユタ、恐山のイタコなどのシャーマンが接している世界の本当の深みは、彼ら学者の想像もつかないところに広がっているのではあるまいか。
【チャクラと七つの身体−170】
◎アストラル体−39
2.アストラル体の性質−20 肉体からの脱却-3脱魂型シャーマニズムと憑霊型シャーマニズム
(ザ・ジャンプ・アウト224)
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脱魂型シャーマニズムと憑霊型シャーマニズムとは、文化人類学者が好んで用いる分類である。
一般に、人間と神・霊が直接接触あるいは同一化することを中核とする宗教活動をシャーマニズムという。
シャーマニズムとは、忘我的な精神状態(トランス)の中で、魂が身体から抜けだして,神霊界を遍歴するのを脱魂型と呼び、その人の身体に別の神霊が憑依侵入するのを憑霊型と呼ぶ。脱魂型シャーマニズムの一部がアストラル・トリップに該当するが、シャーマンのその体験が本当に脱魂だったかどうかは、慎重に構えて確かめる必要がある。
チャネラーの説明のところで言及したことがあるが、チャネラーとは、憑霊型シャーマニズムのことで、どこまで行っても自分という殻を捨てきれないまま、神霊との接触を続ける者を言う。古神道の鎮魂帰神で言えば、帰神(神がかり)がこれに当たる。
それに対して脱魂型シャーマニズムとは、降霊会で、誰かのエクトプラズム(エーテル体)が体外に浸出して見えたりする極めて卑近なケースから、窮極の例としては、霊界太陽(大日如来)に、クンダリーニが飛び込んでしまうのものまで幅広い。
脱魂型シャーマニズムの場合、、臨死体験でよくある、自分の肉体を病室の上から自分が見下ろしているのを脱魂(体外離脱)の代表例としているケースがあるが、そういう説明だけでは脱魂の奥行の深さは計り知ることができない。
脱魂における正統的な進展過程は、肉体レベル(物質世界)からエーテル界、アストラル界(星気界)と七つの身体の下から順繰りに上がっていくものであり、個人としての魂があるのは、コーザル界までである。
脱魂では、自我の殻があるのは、コーザル体までであり、その先に進むには、自我の殻を捨て去らなければならない。自我の殻を捨てた先は、神が神を神している世界である。この点が脱魂型シャーマニズムと憑霊型シャーマニズムの本質的な相違であるように思う。
文化人類学者の見るシャーマニズムは、シャーマンとは、卑小な人間自我をついに捨てきれない人間であるという先入観から脱しきれないが、沖縄のユタ、恐山のイタコなどのシャーマンが接している世界の本当の深みは、彼ら学者の想像もつかないところに広がっているのではあるまいか。
【チャクラと七つの身体−170】
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2.アストラル体の性質−20 肉体からの脱却-3脱魂型シャーマニズムと憑霊型シャーマニズム
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