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親鸞が玉をもらう

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◎世界全体と個人

親鸞26歳の時、新春の年賀の儀式を終えて、京都の街から比叡山に戻る時のこと。
途中、赤山明神に立ち寄って静かに読経していると、垣根の陰から不思議な女性が現れた。

それは、まるで内裏に住んでいるような気品が漂う人であった。その女性は親鸞に近づいて、「貴僧はどちらにいらっしゃるのでしょうか。」と訊ねました。

お伴の相模侍従が「京都の町から比叡山に帰るところです。」と答えると、女は「私も以前より比叡山の参詣を願ってしましたが、初めてなので道もわかりません。この出会いも何かのご縁でしょうから、ぜひとも連れて行って下さい」と真剣にお願いしてきた。

親鸞は、比叡山が女人禁制の地であることを説明して断ると、その女は、「経典にも生きとし生けるものすべてに仏性があるといいます。比叡山にも、鳥や獣で女というものは、住んでいないのでしょうか。パーフェクト(円頓)な仏の教えから女を除くのであれば、パーフェクトにはならないのではないでしょうか。

法華経でも女人は仏法の器ではないと説きながら、龍女には成仏を許しています。」 と泣きながら親鸞の衣にすがり訴えた。

さて女は、結界の山ならば仕方ないとあきらめ、袖の中から白絹に包んだものを取り出して「差し上げたいと思って、持ってきた物があります。これは、太陽の火を取る玉です。玉と日が重なることの深い理由を、今はまだご存じないでしょう。千日後には必ず身の上に思い当たることがあるはずです。」
と言い終えると玉を置いたまま木陰に隠れて、いなくなった。
(正明伝)

ほぼ千日後に親鸞は、六角堂の100日参籠を経て、夢でのお告げを受けることになる。玉は、個人の自我、日は阿弥陀仏という世界全体。親鸞は、夢の中でそれを直観したのだと見たい。

個と全体の関係を見たということとしては、黒住宗忠の体験を思わせるものがある。

【チャクラと七つの身体−246】
◎アストラル体−115
2.アストラル体の性質−96
10.バクティ・ヨーガ-7 親鸞が玉をもらう
(ザ・ジャンプ・アウト300)

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