◎身体の分離
古代インドのウパニシャッドには断片的に肉体からの離脱の記述はあっても、メンタル体の離脱についてそのものズバリのものはない。ここでは、サーンキャ・カーリカーを挙げる。
紀元後4世紀のイーシュバラクリシュナのサーンキャ・カーリカーは、サーンキャ学派の代表的な書。
その最後の方に解脱についての説明がある。
『第68頌
♢註
解脱とはどのような特質を持つものなのかということで次のように述べられる。
〈頌〉六十八〈自己からの〉身体の分離が達成され、目的が果たされたことで主要なるものの活動が停止したとき、〈自己は〉決定的かつ絶対的という両様の独存に達する。
♢註
功徳と罪障により生ぜせしめられた輪廻が滅びることで〈自己からの〉身体の分離が達成され、目的が果たされたことで主要なるものの活動が停止したとき、〈自己は〉決定的、つまり必然的、かつ絶対的、つまり無媒介のという独存に達する。
独存により解脱がある。
決定的かつ絶対的という両様の特質を持つ独存に〈自己は〉達するのである。』
(インドの二元論哲学を読む/宮元啓一/春秋社から引用)
独存とは、ウパニシャッドで多用される言い回しであるが、不死なるもの不壊なるもののことであり、それはアートマン=本来の自己以外にあり得ない。
身体の分離とは、何と何の分離を意識しているかを想像すれば、肉体とメンタル体の分離のことではないだろうか。道教における出神やクンダリーニ覚醒プロセスにおける肉体からの離脱がそれなのだろうと思う。
ここでいう身体の分離とは、決してアストラル体の分離ではあるまい。
それではアートマンへの突入プロセスが出て来ないからである。体外離脱には三種あるが、解脱に至るのはそのうちの一種のみであり、何でも体外離脱が良いなどと勧めるのは危険千万なことと思う。
【チャクラと七つの身体−256】
◎メンタル体−6
2.クンダリーニ・ヨーガ−2
☆サーンキャ・カーリカー
(ザ・ジャンプ・アウト310)
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古代インドのウパニシャッドには断片的に肉体からの離脱の記述はあっても、メンタル体の離脱についてそのものズバリのものはない。ここでは、サーンキャ・カーリカーを挙げる。
紀元後4世紀のイーシュバラクリシュナのサーンキャ・カーリカーは、サーンキャ学派の代表的な書。
その最後の方に解脱についての説明がある。
『第68頌
♢註
解脱とはどのような特質を持つものなのかということで次のように述べられる。
〈頌〉六十八〈自己からの〉身体の分離が達成され、目的が果たされたことで主要なるものの活動が停止したとき、〈自己は〉決定的かつ絶対的という両様の独存に達する。
♢註
功徳と罪障により生ぜせしめられた輪廻が滅びることで〈自己からの〉身体の分離が達成され、目的が果たされたことで主要なるものの活動が停止したとき、〈自己は〉決定的、つまり必然的、かつ絶対的、つまり無媒介のという独存に達する。
独存により解脱がある。
決定的かつ絶対的という両様の特質を持つ独存に〈自己は〉達するのである。』
(インドの二元論哲学を読む/宮元啓一/春秋社から引用)
独存とは、ウパニシャッドで多用される言い回しであるが、不死なるもの不壊なるもののことであり、それはアートマン=本来の自己以外にあり得ない。
身体の分離とは、何と何の分離を意識しているかを想像すれば、肉体とメンタル体の分離のことではないだろうか。道教における出神やクンダリーニ覚醒プロセスにおける肉体からの離脱がそれなのだろうと思う。
ここでいう身体の分離とは、決してアストラル体の分離ではあるまい。
それではアートマンへの突入プロセスが出て来ないからである。体外離脱には三種あるが、解脱に至るのはそのうちの一種のみであり、何でも体外離脱が良いなどと勧めるのは危険千万なことと思う。
【チャクラと七つの身体−256】
◎メンタル体−6
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☆サーンキャ・カーリカー
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