◎薬物とゲームとギャンブル
清代の中国では、ピーク時には国民の四分の一が阿片常用者であるとも言われ、清帝国が国力を弱体化させる大きな原因となった。そうなった原因は、英国の仕掛けた三角貿易であり、中国から英国に茶、絹、陶器が輸出され、英国からインドに綿織物が輸出され、インドから中国には阿片が送られた。やがて中国は阿片の代価として銀を大量に流出させることになり、アヘン戦争の原因となっていった。英国ではこの資金が世界帝国を拡大維持する資金に変じて行った。この中国でのアヘン流通の中心地は香港であり、広東であった。
現在の中華人民共和国の隆盛は、共産党政権下において阿片常用の悪習を一掃できたことにより、市民が労働に専心できるようになった部分も大きいように思う。
江戸期に鎖国を堅持していた幕府は、隣国である清国が阿片によって大幅に国力を毀損していく様を見て、西洋諸国の侵略の手口が、軍艦と大砲の軍事力と、キリスト教布教という思想普及、そして阿片の流通による経済力低下・国民の潜在力の劣化であることを見て取った。
この教訓から、明治政府は、英国の強力な指導下にあったかもしれないが、日本国内でのアヘン使用を、専売制度により医療用だけに限定させることで、アヘン常用者の発生を抑え込んだ。日本は逆にこれで阿片コントロールのノウハウを得て、後に満州や上海で阿片による軍資金調達を可能にしたと言われる。
これは阿片により人を日常的に耽溺させることが、如何に金になるものであり、その規模の大きさから国力の盛衰を左右するものであることが既に知られていたということ。これぞ耽溺ビジネスであり、耽溺ストラテジーである。
現代の耽溺ストラテジーは、薬物(覚醒剤・危険ドラッグなど)とゲーム(アプリ・SNS)とギャンブルである。
この結果大量の精神障害者の発生を見ており、自発的思惟習慣を失った日本国民の子羊化に大いに成功し、日本の国力の弱体化はどんどん進行している。周辺諸国が日本への侵略の色気を見せているのも当然の流れである。
そういう事からすると政治の責任は大きいし、江戸幕府と比べて今の政治家の見識はどうなのだろうとも思う。政治の責任とは他人のことではなく、自分自身の責任でもあるのだが、悟っていない個人の政治運動は大局的には疑問ではある。
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清代の中国では、ピーク時には国民の四分の一が阿片常用者であるとも言われ、清帝国が国力を弱体化させる大きな原因となった。そうなった原因は、英国の仕掛けた三角貿易であり、中国から英国に茶、絹、陶器が輸出され、英国からインドに綿織物が輸出され、インドから中国には阿片が送られた。やがて中国は阿片の代価として銀を大量に流出させることになり、アヘン戦争の原因となっていった。英国ではこの資金が世界帝国を拡大維持する資金に変じて行った。この中国でのアヘン流通の中心地は香港であり、広東であった。
現在の中華人民共和国の隆盛は、共産党政権下において阿片常用の悪習を一掃できたことにより、市民が労働に専心できるようになった部分も大きいように思う。
江戸期に鎖国を堅持していた幕府は、隣国である清国が阿片によって大幅に国力を毀損していく様を見て、西洋諸国の侵略の手口が、軍艦と大砲の軍事力と、キリスト教布教という思想普及、そして阿片の流通による経済力低下・国民の潜在力の劣化であることを見て取った。
この教訓から、明治政府は、英国の強力な指導下にあったかもしれないが、日本国内でのアヘン使用を、専売制度により医療用だけに限定させることで、アヘン常用者の発生を抑え込んだ。日本は逆にこれで阿片コントロールのノウハウを得て、後に満州や上海で阿片による軍資金調達を可能にしたと言われる。
これは阿片により人を日常的に耽溺させることが、如何に金になるものであり、その規模の大きさから国力の盛衰を左右するものであることが既に知られていたということ。これぞ耽溺ビジネスであり、耽溺ストラテジーである。
現代の耽溺ストラテジーは、薬物(覚醒剤・危険ドラッグなど)とゲーム(アプリ・SNS)とギャンブルである。
この結果大量の精神障害者の発生を見ており、自発的思惟習慣を失った日本国民の子羊化に大いに成功し、日本の国力の弱体化はどんどん進行している。周辺諸国が日本への侵略の色気を見せているのも当然の流れである。
そういう事からすると政治の責任は大きいし、江戸幕府と比べて今の政治家の見識はどうなのだろうとも思う。政治の責任とは他人のことではなく、自分自身の責任でもあるのだが、悟っていない個人の政治運動は大局的には疑問ではある。

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