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アートマンとブラフマン-2

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◎梵我一如に非ず

ウパニシャッドの現代語訳の著作がある湯田豊も梵我一如ではないと述べている。

『アートマンとブラフマンが本質において一つであるという学説は少なくとも初期ウパニシャッドには存在しない。したがってアートマン=ブラフマン説がウパニシャッド全体を代表する思想であるはずはない。

大宇宙の原理であるブラフマンが人間の本来的自己に他ならないというインド思想上有名な梵我一如は、わたくしの関知する限り、ウパニシャッドのテクストによって実証されないように思われる。』
(ウパニシャッドの哲学/湯田豊/平楽寺書店p102-103から引用)

ウパニシャッドの中で出てくるブラフマンという言葉は、アートマンの説明またはアートマンという言葉の後に唐突に、何の解説もなく、挿入されているケースが多い。だからといって、それがブラフマンがアートマンと同一である証拠にはならない。

七つの身体論からするとブラフマンが第七身体(無)であり、アートマンが第六身体(有)であるので、ウパニシャッドのように、十分な微細レベルの身体の記述がある書物において、有に属するものと無に属するものをよもや取り違えようはずがない。

言詮不及、言葉で表現できないものは、ブラフマンであり、アートマンではない。言葉で表現できないものをかりにブラフマンと名付けているのだから、ウパニシャッドでブラフマンについて、何の解説もついてないのは、却って正統的な表現であると言わざるを得ない。

【チャクラと七つの身体-313】
◎アートマン-17
2.ウパニシャッド ◎ アートマンとブラフマン-2
(ザ・ジャンプ・アウト367)


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