Quantcast
Channel: アヴァンギャルド精神世界
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

イスラム国雑感

$
0
0
◎文明国の真価が問われている

イスラム国とは、イスラム過激派武装組織「イラク・シリアのイスラム国」(ISIS)のことで、そのパフォーマンスは国際匪賊と呼ぶのが適当だろう。

2014年8月、イスラム国は、米フリーランス・ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー氏(40)を人質として、釈放する条件として、
(1)ISIS支配地域への空爆の即時停止と
(2)身代金1億ユーロをアメリカに対して要求していたが、これを拒否。まもなくイスラム国は、フォーリー氏の首を切り落とす残虐な映像をインターネットで流した。

今般2015年1月、日本には2億ドルを要求し、不調に終わったらしいためか、湯川さん、後藤さんとも同様に首を切り落とす残虐な映像をインターネットで流されたようである。

確かに文明社会から見れば言語道断である。しかし、明治維新ものを読めば、1874年(明治7年)2月の佐賀の乱では、江藤新平も晒し首になったし、西南の役の西郷隆盛も晒し首になったというし、日本でもつい100年前には同じようなことをやっていた。こうした民衆意識の文明度の違いは、たとえば中国のテレビの交通事故ニュースでは、なぜだか血みどろのシーンまで見せることがあるというようなことで、なんとなく想像がつくものである。文明の進展により意識はより繊細に変化していくものなのだと思う。

殺人は文明化の如何を問わず悪である。しかし、人情とか人倫とか政治とか地政学とかインテリジェンスとかを抜きにして考えると、文明国の記者たちが、やや遅れた国に入ってこういう目に遭うのは、結局文明国側は、うわべの上品さと裏腹に野蛮で邪悪な部分を未だに昇華できていないということのシンボリックな現れと見える。
文明国の真価が問われているのだ。

そういう部分を世界戦争なしで卒業していけるかどうかが、70億人類中で悟った人が何人出ているかにかかっているというのは、旧約聖書のロトの時代から何も変わっていない。

2月3日は節分で年が変わるのだが、この時期霊能者や神秘学徒はその微妙な風向きの変化を感じとるものだ。この度の節分は、欧州も荒れ、中東も荒れ、朝鮮半島も荒れ、気象も荒れそうな雰囲気を感じさせている。




Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>