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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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破壊と進化

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◎白い蠍、黄色い蠍。

1961年10月ソ連は史上最大規模の水爆実験を行った。これは50メガトン水爆であり、40キロ離れたレンガ造りの建物が爆風でなぎ倒され、800キロ離れた窓ガラスが衝撃波で割れた。

これだけ被害規模が大きくなると、着弾点が目標から40キロ逸れても命中になるし、なにより命中精度が問題にならないほど破壊力が巨大であるということ。

核爆弾の父オッペンハイマーは、「たとえていうなら私たちは瓶の中の二匹の蠍だ。どちらも相手を殺すことができるが、それには自らの命を危険にさらさねばならない」と言った。(出所:原爆を盗め/スティーブ・シャンキン/紀伊国屋書店P312-313)

アメリカと中ロ対立が尖鋭となり始めた。
アメリカと中国・ロシアは同じ瓶の中の蠍である。アメリカ共和党はオバマ政権の対中国弱腰が中国の南シナ海埋め立てなど中国の増長を招いたとみており、中国への対応を2016年の大統領選挙の争点にするつもりだという。

白人国家がかつて黄色人種国家に核爆弾をさく裂させたが、相手が白人だったらそこまではすまい。将来白人種国家に核爆弾が投下されるとすれば、それは白人ではない国家によるというのはありそうなことである。白い蠍、黄色い蠍

文明の精華とは、世界遺産のことではなく、21世紀の人間の進化のことであって、核ミサイルで相手国を脅して財産を「合法的にみせかけて」奪うことでもない。

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