◎罪と背神行為
パウロ黙示録にある不信仰な人の描写。天使がパウロに告げる。
『一五
その天使はわたしに言った。「もう一度地上を見なさい。そして、ひとりの不信仰な人の魂がその身体から出て来るのを見なさい。
この魂は日夜、『わたしはこの世界以外のものは信じない。わたしはこの世界の中で他のものを何一つ知らない。わたしはこの世界の中にあるものを飲み享受している。いったいだれが黄泉に下り、そこから上って来て、そこには法廷があるとわたしたちに報告したであろうか』と言って主をいらだたせていたのだ」。
わたしがふたたび眺めていると、その罪人が行なった軽蔑、またすべてのことが見えた。それらは苦難の時に彼の前に一度に現われた。そのことは彼に対して、身体から(出て)審判ヘ(と連れて行かれる)この脅威の時になされた。わたしは、「彼は生まれなかったらよかったのに」と言った。
その後、聖なる天使たちと邪悪な天使たちとが同時にこの罪人の魂のところにやって来たが、聖なる天使たちはそこに居場所を見出すことはできなかった。しかし邪悪な天使たちはこの魂を脅やかした。彼らはこの魂を身体から導き出すと、それに警告して、三度目に、「あわれな魂よ、お前が出て来たお前の肉体をよく見ておきなさい。というのは、復活の日にはお前はお前の肉体にもどって、お前の犯した罪と背神行為とにふさわしい(刑罰)を受けなければならないのだから」と言った。』
(聖書外典偽典6 /教文館P285-286から引用)
「ひとりの不信仰な人」とは現代人の無神論的世界観を持つ人のことで、現代ではこのような世界観を持つ人のほうが正常とされる。法律やそれにもとづく行政はこの世界観そのものである。
ということは、『お前の犯した罪と背神行為とにふさわしい(刑罰)を受け』るために現代に転生した人がほとんどであることでしょうか。この文章に続き、こんな人間は大いなる裁きの日まで地獄においてほっておきなさいみたいな文が出て来るが、その地獄のようなこの時代が現世として現実化しているのは、大いに皮肉なことである。
パウロ黙示録にある不信仰な人の描写。天使がパウロに告げる。
『一五
その天使はわたしに言った。「もう一度地上を見なさい。そして、ひとりの不信仰な人の魂がその身体から出て来るのを見なさい。
この魂は日夜、『わたしはこの世界以外のものは信じない。わたしはこの世界の中で他のものを何一つ知らない。わたしはこの世界の中にあるものを飲み享受している。いったいだれが黄泉に下り、そこから上って来て、そこには法廷があるとわたしたちに報告したであろうか』と言って主をいらだたせていたのだ」。
わたしがふたたび眺めていると、その罪人が行なった軽蔑、またすべてのことが見えた。それらは苦難の時に彼の前に一度に現われた。そのことは彼に対して、身体から(出て)審判ヘ(と連れて行かれる)この脅威の時になされた。わたしは、「彼は生まれなかったらよかったのに」と言った。
その後、聖なる天使たちと邪悪な天使たちとが同時にこの罪人の魂のところにやって来たが、聖なる天使たちはそこに居場所を見出すことはできなかった。しかし邪悪な天使たちはこの魂を脅やかした。彼らはこの魂を身体から導き出すと、それに警告して、三度目に、「あわれな魂よ、お前が出て来たお前の肉体をよく見ておきなさい。というのは、復活の日にはお前はお前の肉体にもどって、お前の犯した罪と背神行為とにふさわしい(刑罰)を受けなければならないのだから」と言った。』
(聖書外典偽典6 /教文館P285-286から引用)
「ひとりの不信仰な人」とは現代人の無神論的世界観を持つ人のことで、現代ではこのような世界観を持つ人のほうが正常とされる。法律やそれにもとづく行政はこの世界観そのものである。
ということは、『お前の犯した罪と背神行為とにふさわしい(刑罰)を受け』るために現代に転生した人がほとんどであることでしょうか。この文章に続き、こんな人間は大いなる裁きの日まで地獄においてほっておきなさいみたいな文が出て来るが、その地獄のようなこの時代が現世として現実化しているのは、大いに皮肉なことである。