不自由な生活と人格変化
◎強制収容所による人格変化と熊本地震 熊本地震も長期化につれ広域避難が語られるようになった。 『強制収容所における迫害による長期にわたる後遺症の一つとしては人格変化があげられる。 社会的に孤立し、無感動で、頼りがなく、受身であり、運命論的であり、依存的であるという傾向と、 他方では疑い深く敵意を持ち、他人を信ぜず、皮肉で悪意のある態度をとるような傾向がある。...
View Article十勝の陸別で牧草地が隆起
◎人心が動く 北海道の十勝の陸別で牧草地が幅20m、長さ60mにわたって高さ3mほど隆起しているのが発見されたそうだ。同じ様な現象は、1年ほど前に知床でも500メートルにわたり海岸線が高さ15mほど隆起しているのが発見されたことがある。 熊本の地震でもわかるように、地震国家日本では、小規模な土地の隆起沈降はよくあること。松島や象潟では、大規模な土地の沈降を見ることができる。...
View Article狂った長堂和尚のこと
◎小根劣機 白隠禅師に認められた福岡県の古月禅師の弟子の一人に長堂という僧がいた。 長堂の機鋒激しく、静岡に赴いて自分の悟っている境涯を白隠禅師に見せつけてやろうと思い立った。 古月禅師は、長堂に紹介状を書き与え、静岡に送り出した。 気勢にはやる長堂は、沼津に着くやいなや白隠へのお目通りの許しも得ず、いきなり入浴中の白隠のところに押しかけて、自分の見解を聞いてもらった。...
View Article出口王仁三郎の尸解論
◎自然の法に従う尸解など 出口王仁三郎が尸解を論じている。尸解は、とりわけチベット密教では重視されているが、 禅で尸解は普化が有名であり、日本でも尸解はなかったわけではない。 『加藤『尸解(しけ)の法についてお伺い致したいのですが』 出口氏『ガット虫が蝉になるのもみな尸解の法である。...
View Article孫子と現・元共産主義国家
◎ラインハルト・ゲーレン回顧録 以下の文は、ナチスの情報機関の元締めのゲーレンが書いた孫子の一部だが、その内容は、いままさに現・元共産主義国家から日本に対しても的確に仕掛けられている。 『戦場で戦わずに敵の抵抗を破壊する術策に勝る術策はない。戦場でのみ、直接的戦術は必要である。だが、真に、また恒久的勝利をもたらすものは間接的戦術だけである。...
View Article雛型経綸とズレ
◎日本人全体への評価 大本教への二度の弾圧は雛型経綸であって、やがて日本の行く末に反映していくとされる。 最初の弾圧は、第一次大本教事件であって、大正十年に指導者出口王仁三郎らが逮捕収監された事件。教勢的には一時大打撃を受けたが、大本教はそれをバネとして逆に教団の規模を急拡大していき、昭和十年には全国で8百万人とも言われる信者数を誇っていた。...
View Article日本人が知っておくべきこの国根幹の重大な歴史
◎出口王仁三郎の出自など 「日本人が知っておくべきこの国根幹の重大な歴史/加治将一・出口汪/ヒカルランド」は、ヒカルランドでは珍しいハードカバー本。 出口王仁三郎フリークとしては、出口王仁三郎情報を収集すべく見てみた。...
View Article神をも恐れぬ
◎「総員 玉砕せよ!」水木しげる 「総員 玉砕せよ!」は、水木しげるが自任する代表作。自身の体験が色濃く反映されている。玉砕とは、全員死ぬこと。 舞台は、南太平洋ニューブリテン島のバイエンを死守する部隊が、自分は死なないで逃げおおせようとする将校の玉砕命令に従って、絶望的な戦闘を繰り返していく話。 この漫画では、旧日本軍の非人間性と将校の人でなしぶりが端的に描かれている。...
View Articleトイレの神様
◎クンダリーニ・ヨーガの面貌 霊界物語第一巻に、艮の金神たる金勝要神は大便所に何千年も落とされていた神であるという顰蹙もののセンテンスが大真面目に置かれている。艮の金神とは、大本教神話のメイン・プレーヤーであって、その主役が、『われは大便所の神なり。』と自己紹介して登場するのだ。...
View Article西郷隆盛の写真が残っていないこと
◎真相を暴露しない 西郷隆盛の写真が残っていないことは、幕末ミステリーの一つとして数えられることもある。でもそれは、おそらくミステリーでも何でもないかもしれない。 西郷隆盛は、沖永良部島への島流しの時代にフィラリア症(象皮病)にかかった。...
View Article風雅は身とともに終わる
◎丿貫の利休評など 丿貫(へちかん)は、武野紹鷗の高弟であって、茶器を馬に負わせて諸国を徘徊した。 もともと丿貫と利休はライバルであって、丿貫は利休が世におもねり、世間の人にへつらうことの多いことをいつも憤り、また利休が権力者にかわいがられることをひどく嘆いていうには、...
View Articleエチオピア語エノク書のチャクラ
◎七つの山 エノク書の完全版は、欧州では18世紀末まで存在していなかったが、エチオピア語エノク書が、1770年頃エチオピアで「発見」されたことで、長文のエノク書全巻を見ることができるようになった。...
View Articleエチオピア語エノク書の終末
◎神に属する者 エチオピア語エノク書では、冒頭にこの世の終わりと最後の審判のことが記され、エノク書が今の時代の人々に対して向けられたものであることを示している。最後の審判の先は、至福千年である。 『義人は皆、神に属する者となり』とは、義人とは悟った者のことであることを示す。...
View Articleものの考え方がふわふわとして、とりとめがない
◎冥想によってより意識的であるべきこと 悟り直前は、人間の意識はオープンになり、神でも悪魔でも入り込めそうなタイミングはある。 そのようなオープンな状態には明らかに程度の差があり、それが意識の深化のレベルとか原始仏教の初禅から涅槃までの10段階とか、過去正統的な宗教では冥想段階として認識されてきた。この辺の段階分けは、ケン・ウィルバーなども得意とするところである。...
View Article只管打坐とクンダリーニ・ヨーガのバランス
◎心霊・神霊を語らない人たち 只管打坐とクンダリーニ・ヨーガでいえば、クンダリーニ・ヨーガは、心霊・神霊を語るが、只管打坐或いは禅は、心霊・神霊を語らない。禅語録で心霊・神霊が出てくる場合は、アンチテーゼあるいは否定すべきものとして登場してくる。...
View Articleスワスチカ
◎宇宙に於ける一番古いシンボル ロシア帝国最後の皇后アレクサンドラは、1918年エカチェリンブルグで家族もろともボリシェヴィキに殺された。アレクサンドラは、その壁に日付と左向きのスワスティカを書き残した。 王族を支援するロシア王党派グループが、王族一家を幽閉先のエカチェリンブルグから救出する計画があった。この王党派もスワスチカを用い、皇后アレクサンドラもその手紙に付ける秘密のマークが、卍であった。...
View Article先行文明
◎物証がないと信じない人々 現代の歴史学では、2000年ほど遡ると機械がない土器だけの文明となり、それ以前は未開の原始人が何万年も洞窟や掘っ建て小屋に生活していたことになっている。...
View Article見性ばかでは乳房が細ひ
◎お婆々どの粉引歌 白隠禅師の仮名法語にお婆々どの粉引歌というのがある。 この一節に以下の文がある。 『人を助くにや法施(ほっせ)がおもじや 法施や万行の上盛りよ 有り難ひぞや法施の徳は たとひ仏口(ぶっく)も尽くされぬ 法施するには見性が干要 見性ばかでは乳房が細ひ 細ひちぶさじや好ひ子は出来ぬ よい子なければ跡絶へる』 法施とは、法を説くこと。...
View Article白隠の黙照枯坐批判
◎只管打坐の評価の難しさ 白隠は、黙照枯坐を以下のように批判している。黙照枯坐とは只管打坐のことだが、道元以下にとってはそれはありえない批判である。ダンテス・ダイジは白隠のことをあまり評価していないが、この辺がその原因であるように思う。...
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