◎宝船に乗って万教同根
最近は観光誘致も手馴れてきたせいか、街を歩くと寺社の前に○○七福神という幟を見ることがある。
宝船に乗ってやってくる七福神とは単なる商売繁盛、家内安全を願う世俗の願望成就の高級神霊ということにとどまらず、来るべき至福千年のシンボルであったとは恐れ入った。
七福神とは、
恵比寿
イザナミ・イザナギの間に生まれた蛭子。
古くは「大漁追福」の漁業の神である。時代と共に福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす神となった。古神道由来。
大黒天
インドのシヴァ神の化身摩訶迦羅神。日本古来の大国主命と習合。食物・財福を司る神となった。
毘沙門天
元はインドの「夜叉(ヤクシャ)」族の王クベーラ神。戦いの神であったが、時代が下がって富と財宝の神となった。日本では毘沙門天(ヴァイシュラヴァナ)、金毘羅と呼ばれる。
弁才天
七福神の中の紅一点で、芸術、学問の女神であるサラスヴァティー神。時代が下がって、音楽・弁才・財福・知恵の徳の女神となった。
福禄寿
宋の道士・天南星または道教の神で南極星の化身の南極老人。福(実子に恵まれること)、禄(財産のこと)、寿(長寿)をもたらす。
寿老人
道教の神で南極星の化身の南極老人。酒を好み頭の長い長寿の神。
布袋
唐末の明州に実在したといわれる仏教の禅僧。景徳伝燈録にその偈が見える。
彌勒真彌勒 分身千百億(弥勒は真の弥勒にして分身千百億なり)
時時示時分 時人自不識(時時に時人に示すも時人は自ら識らず)
日本では富貴繁栄の福の神。
全体としては、神道、仏教、ヒンズー教、道教が混然一体となっており、民間の俗信の体を採りながら、その実は深遠という、いかにもジャパネスクなコラボである。万教同根、宗教の終わりのシンボルである。江戸時代にもこういう小細工をする覚者がいたのだと思う。
宋の道士・天南星の事績はよくわからなかった。また福禄寿と寿老人の違いもよくわからなかったのではあるが。またなぜ7なのかということもある。
最近は観光誘致も手馴れてきたせいか、街を歩くと寺社の前に○○七福神という幟を見ることがある。
宝船に乗ってやってくる七福神とは単なる商売繁盛、家内安全を願う世俗の願望成就の高級神霊ということにとどまらず、来るべき至福千年のシンボルであったとは恐れ入った。
七福神とは、
恵比寿
イザナミ・イザナギの間に生まれた蛭子。
古くは「大漁追福」の漁業の神である。時代と共に福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす神となった。古神道由来。
大黒天
インドのシヴァ神の化身摩訶迦羅神。日本古来の大国主命と習合。食物・財福を司る神となった。
毘沙門天
元はインドの「夜叉(ヤクシャ)」族の王クベーラ神。戦いの神であったが、時代が下がって富と財宝の神となった。日本では毘沙門天(ヴァイシュラヴァナ)、金毘羅と呼ばれる。
弁才天
七福神の中の紅一点で、芸術、学問の女神であるサラスヴァティー神。時代が下がって、音楽・弁才・財福・知恵の徳の女神となった。
福禄寿
宋の道士・天南星または道教の神で南極星の化身の南極老人。福(実子に恵まれること)、禄(財産のこと)、寿(長寿)をもたらす。
寿老人
道教の神で南極星の化身の南極老人。酒を好み頭の長い長寿の神。
布袋
唐末の明州に実在したといわれる仏教の禅僧。景徳伝燈録にその偈が見える。
彌勒真彌勒 分身千百億(弥勒は真の弥勒にして分身千百億なり)
時時示時分 時人自不識(時時に時人に示すも時人は自ら識らず)
日本では富貴繁栄の福の神。
全体としては、神道、仏教、ヒンズー教、道教が混然一体となっており、民間の俗信の体を採りながら、その実は深遠という、いかにもジャパネスクなコラボである。万教同根、宗教の終わりのシンボルである。江戸時代にもこういう小細工をする覚者がいたのだと思う。
宋の道士・天南星の事績はよくわからなかった。また福禄寿と寿老人の違いもよくわからなかったのではあるが。またなぜ7なのかということもある。