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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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老人の栄える国

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◎長くは続かない

警察が撲滅の最大目標の一つにあげているものの一つが振り込め詐欺。振り込め詐欺の被害者の大半は老人である。老人が狙われるのは、老人が若者に比して富んでいるからである。雇用者全体に占める非正規社員の割合は4割に達し中年以下の勤労世代は比較的可処分所得が少ない。よって可処分資産あるいは可処分所得が多いのは老人。老人を狙っているのは犯罪者ばかりでなく、一般企業も政府も狙っており、老人の比較的暖かい懐を狙った施策、政策を次々と打ってきている。

過去老人が栄えた国は歴史上にないと思われる。WHOの世界各国の平均寿命を見ると軒並み75歳以上で20世紀後半の医療の進歩は刮目すべきものがある。が、このWHOのデータは後進国でも本当なのだろうか。

しかし老人もいつまでも豊かであるわけではない。老人の生産性は低く、富める老人も20~30年経てばいなくなり、残されるのは一億総貧困社会となるだろうことは、簡単に想像できる。これも亡国の相の一面。

日本は海外から良くなりすぎたとされるほど繁栄したのは、冥想環境を維持するためには、ある程度豊かな経済が必要であるがため。その恵まれたチャンスの時期を日本人が生かせたかどうかは知らない。

仮に冥想習慣がこれから各家庭に広がっていくとして、その生活水準は落ちていくのだろう。低い生活水準を喜んで享受できるかというのも問題になる。なんとなれば、そのためには無用の用への価値観の大転換が起こらなければならないからである。

欧州の有名な巡礼路サンティアゴ・デ・コンポステーラへの道の体験談を読んだことがあるが、巡礼の途中で修道院かなにかで食事を配給してくれるのだが、大体屈強な若者が老人や女性を押しのけて先にありついて沢山いただくのだそうだ。一皮むけば、巡礼者であってもへりくだって老人に譲るものではないのが現代の世界標準なのだろう。
だからこそ、東日本大震災の避難所で略奪や暴力がなかったのが世界的にはニュースになった。日本にはこのような好転の芽はある。

外国勢力が、友好の名のもとに日本を虎視眈々と狙っている折柄、日々の冥想はますます重要である。

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