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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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スーフィズム托鉢教団の心構え

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◎禁欲、精神統一、冥想

沖ヨーガの沖正弘は、実際にスーフィズム托鉢教団に参加し、トランスの中で、鉄の鎖を身体に何度も打ちつけ、真っ赤に焼いた鉄棒を握り身体に当てた。

その托鉢教団入団時の心構えが次。

『「与えられなかったら死ね」
「与えられないと怒るな」
「与えられようと諂(へつらう)うな」
「与えられたもののみを受けよ」
「一切不平を言うな。ただ感謝して受けよ」』
(冥想ヨガ入門/解脱・悟り・三昧/沖正弘/日貿出版社/P300から引用)

水も食物も人も苛烈な中東で托鉢をするというのは、まさにいつ死んでも不思議はない状態で実際に死ぬ人も少なくないのだろう。ここまでの覚悟がないと修行を続けられないということなのだ。

スーフィとは、白いスカートを穿いてホールみたいなところでくるくる回ってトランスに入って神を見るというのが平均的イメージだが、沖正弘が体験したスーフィ教団では、禁欲、精神統一、冥想を修行の中心に据えているので、極く正統的な構えの宗教といえる。

沖正弘の師匠が中村天風で、両氏ともディープアジアの特務として潜入調査を行った。任務として各宗派で修行したので、任務を捨てることができなかったのは残念だったように思う。

またこれら特務の情報を受ける側だったろう、東京裁判で中東方面の企画をしていた大川周明が発狂したとして断罪されなかったのは歴史の闇である。中東にはイスラムもユダヤもある。

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