スーフィズム托鉢教団の心構え
◎禁欲、精神統一、冥想 沖ヨーガの沖正弘は、実際にスーフィズム托鉢教団に参加し、トランスの中で、鉄の鎖を身体に何度も打ちつけ、真っ赤に焼いた鉄棒を握り身体に当てた。 その托鉢教団入団時の心構えが次。 『「与えられなかったら死ね」 「与えられないと怒るな」 「与えられようと諂(へつらう)うな」 「与えられたもののみを受けよ」 「一切不平を言うな。ただ感謝して受けよ」』...
View Articleカルトの手口
◎堅気もカルトも同じ手口 カルトは、自我の確立していない青少年にとって特に危険であるとされる。 社会人になるというのは、ひ弱な自分にとっては、清水の舞台から飛び込むような大きな決心を必要とし、不安を伴うものであるが、同僚、先輩、後輩、上司、仕入先、販売先、同業者などの関係からいろいろな成功、失敗、所属先のありかたを繰り返し体験し、徐々に自分の立ち位置の確信を深めていくものである。...
View Article上州のINRI
◎日本の最初の宗教革命の時代 7世紀から関東への朝鮮人大移民が行われた。 666年冬、百済の男女2千余人を東国に住まわせた。百済の人々に対して僧俗を選ばず3年間国費による食を賜った。 716年五月 駿河・甲斐・相模・上総・下総・常陸・下野の七カ国にいる高麗人1799人を武蔵国に移住させ、初めて高麗郡を置いた。...
View Articleダライラマのカーマ・ヨーガ-1
◎自然に無分別智を経験する ダライラマが、密教でのカーマ・ヨーガに言及している。 『『秘密集会タントラ』の本尊のうち、ジュニャーナパーダ流でおもに用いられるグヒヤサマージャ・マンジュシュリーヴァジュラの究竟次第についての注釈である『マンジュシュリームカーガマ』(マンジュシュリーの聖なる言葉)の中で、インド人の導師プッダシュリージュニャーナは次のように言っています。...
View Articleダライラマのカーマ・ヨーガ-2
◎エクスタシーの秘密 ダライラマは、無分別智から光明に至ることを示し、日常の生活体験には無分別智にコンタクトするチャンスが性的な絶頂時など4種あることを示した。以下では、性的な絶頂時と射精コントロールについて説明する。...
View Articleダライラマのカーマ・ヨーガ-3
◎マーヤ(幻影)を空性の悟りの智慧に変容させる チベット密教では、サンヴァラ(交合)は、空性大楽に誘う。空と楽を結合させる必要性については、マーヤ(無明、幻影)を空に転換するのだから、楽という原始仏教の初禅から三禅までの始めの段階でみられるエレメントをことさらに用いるのは、当然と言えば当然なのかもしれない。...
View Articleチームスピリットを高める
◎前向きのモーメンタム 2016年7月11日サッカーのユーロ選手権決勝。ポルトガルの離れ小島で生まれた大エース、クリスチアーノ・ロナウドが前半25分で負傷退場し、ここでポルトガルはそのチーム・スピリットを試されることになった。 チーム・スピリットは、平素からの監督・コーチの力量によって、その安定性、発展性が変化する。 チーム・スピリットを高める指導者の姿勢には以下のようなものがある。...
View Articleリアル三種の神器
◎神器継承 木戸幸一日記によれば、昭和天皇陛下は、 『伊勢と熱田の神器は結局自分の身近に御移して御守りするのが一番よいと思ふ。(中略)自分の考へでは度々御移するのも如何かと思う故、信州の方ヘ御移することの心組で考へてはどうかと思ふ。(中略)万一の場合には自分が御守りして運命を共にする外ないと思ふ』と語り、まさかの時には三種の神器と心中する御覚悟まで示されている。...
View Articleチョギャム・トゥルンパ活仏のチベット脱出
◎半月が中天に昇る チョギャム・トゥルンパ活仏は、東チベットの有力かつ重要な活仏の一人だった。彼は、後にアメリカにチベット密教を広める大活躍をするのだが、1959年4月から年末にかけ、東チベットからブータンへと、中国人民解放軍の追手から逃れるべく、決死の大逃避行を敢行した。...
View Article霊統と血統
◎古神道の行方 クンダリーニ・ヨーガ系では、法統の相続について、血統による相続はなく、常に霊統相続である。 そこで古神道はクンダリーニ・ヨーガ系なのだが、なんだか血統相続みたいになっているパートもあるらしい。 出口王仁三郎は、第二次大本事件で、日本を統治する現皇室は、ニニギの系統だが、それ以前はスサノオの系統だったと語っている。(1937年11月25日の訊問調書) この尋問調書では更に踏み込んで、...
View Article自らの自由意志によって死に入ってゆく実験
◎乗り物をあとにして旅人が先へと進む さて、くしゃみでも原初の光に出会うチャンスはあるが、王道は冥想であり、三昧=サマーディには、既に自分はなく、自分は死んでいる。 以下はOSHOバグワンの説明。...
View Article失神
◎失神して神に出会うのも稀 くしゃみと並んで、失神も原初の光を垣間見るチャンスの一つである。 『失神とESP 私白身が臨死体験につながりうるもの、失神を初めて体験するきっかけになったのはティーンエイジャー時代の悪ふざけだ。...
View Article脳の電気活動停止と微細身
◎意識と「自己」 悟りとは、死の技術である。自分が死ぬ。 クンダリーニ・ヨーガの究極では、心停止、脈拍停止がある。 医療現場では以下の文章のように、死ぬと10秒ほどで脳の電気活動が停止する。ところがごくまれに死の起こったプロセスを正確に記憶している人がいる。...
View Article終北国のこと-2
◎桃源郷の暮らしぶり 列子湯問篇の終北国の続き。終北国とは中国の地上天国のことであり、桃源郷のことである。 『人々の性質が素直で外物に従い、競わず争わず心が柔軟で身体はしなやか、驕らず忌み嫌わず、老いも若きも一緒に同居して、君臣の別もなく、男女は雑居して遊び、結婚も媒酌もない。...
View Article猫的ライフ・スタイルの人
◎人と直接コミュニケーションせずに孤独にならない 絶海の孤島や山奥に行かなくとも、孤独な生活はある。ただ全く人を見ない生活は不便だし、ちょっと不安である。 気が向けばtwitterしたりlineしたりして、またたまにはリアルの人と喋ったりするけれど、ずっと喋ったりコミュニケーションし続けるのはしんどい。...
View Article社会的成功ほど失敗する
◎人生の安物買い この貧富の差が大きく、子供の貧困6割、非正規就業4割の下層が半数を占める時代に無用こそ真の用であることを理解させるのはなかなかむずかしい。千利休らが茶道具の値をつり上げて高く見せたのは、畢竟失敗だった。天下人秀吉に侘び数寄の無用の用を見せたのは、大成功だったが、後継者たちは軒並み茶道具の値の高さに目を奪われたきらいがある。...
View Article信心銘
◎努力する事、しないこと 禅の三祖僧璨の信心銘は、禅の文書中にあって神秘主義的な響きを持つ文章である。 その一部をOSHOバグワンが説く。まず信心銘本体。 『物事の深い意味が分からぬうちは、 心の平安はいたずらに乱される。 道は大いなる虚空のように完全だ。 足りないものも、余計なものもない。 しかり、いいとかいけないとか選り好みをするばかりに、 本当の姿が見えないだけだ。...
View Article不死となる霊水アムリタを与える
◎怒って飲まなかった人 チベット密教経典秘密集会タントラが糞尿オンパレードであることは書いたが、これについて承知しておくべきことがある。 一日、大聖クリシュナの求めに応じ、インドラ神は、ウッタンカ仙人に対し不死となる霊水アムリタを与えることになった。ところが、インドラ神は漁師の姿になって現われ、その尿としてアムリタを与えようとしたから、ウッタンカ仙人は怒って飲まなかった。...
View ArticleポケモンGO
◎今風の伊勢踊り、おかげまいり、ええじゃないか ポケモンGOで、人々がスマホ片手に市街をうろうろしている。 日本には、古来伊勢踊り、おかげまいり、ええじゃないかと民衆が街頭に出て、表面的な宗教的興奮に誘われて、その土地で踊ったり、伊勢まで遊行したりと、しばしば大ムーブメントを形成した。...
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