Quantcast
Channel: アヴァンギャルド精神世界
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

カルトの手口

$
0
0
◎堅気もカルトも同じ手口

カルトは、自我の確立していない青少年にとって特に危険であるとされる。

社会人になるというのは、ひ弱な自分にとっては、清水の舞台から飛び込むような大きな決心を必要とし、不安を伴うものであるが、同僚、先輩、後輩、上司、仕入先、販売先、同業者などの関係からいろいろな成功、失敗、所属先のありかたを繰り返し体験し、徐々に自分の立ち位置の確信を深めていくものである。

通常は、オープンな環境で漸進的に社会的自我の成長、固定化を進めていくのであるが、カルトはこのプロセスを一気に推し進めて、かつカルト以外の組織や関係性をほとんど一律に否定してかかるものであるから、一旦カルトにつかった人間がそれから抜け出す場合、精神病的症状を示す場合が少なくない。

カルトの手口は大別すると入信時の勧誘と入会後の束縛維持、脱会防止時の手段を択ばない対応と3種に分かれる。

入信時の勧誘は、アンケートだのヨーガ教室だの英会話だのあらゆる糸口が容易され、劣等感の植え付け・強化、恫喝、脅迫、催眠術、高額出費による生活の圧迫など、あらゆる手口が知られるようになっている。

カルトの世界観は、功利的、霊がかり的であり、教祖がいる場合は教祖を頂点にしたピラミッドであり、教祖のない場合は、新しい自分の発見を標榜しつつ、ネットワークビジネス的な組織発展と私利の両方の獲得をキーワードにした利益優先の、これまた金がトップに流れる組織になっている。

入信者は、ほとんど教団の奴隷と化し、あたら若い身空をむなしく過ごすことになる。それに気が付かないように、睡眠は不足がち、生活は貧しく、起きている時間帯の拘束はきつい。

脱会しないように金と財産を奪い、場合によっては身柄も拘束するのだが、それでも脱会させまいと教団の方はあらゆる法的手段を弄し、実力行使もする。

一回組織が出来上がると、組織は組織の維持拡大の論理のもとに非人間的に動きだすもので、個人の都合は無視されるのは、カルト以外でも同じなのだが。

カルトは、戦後大きく発展し、海外進出もし、海外カルトの日本侵入もあった。人間の精神をもてあそぶと金になることに気が付いてそれを応用しているのは、カルトのみならず、マーケティングで利用する実業であり、マスメディアであり、官公庁である。そういう目で見ればカルトの蔓延暴走を許し助長しているのは、我々自身であると思う。

だから一人でも半人でも神を知った人を出さねばならないのである。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>